Tuesday, September 30, 2008

親子心中で親が生き延びやすい理由

子どもが犠牲になる事件が相次いでいる。それぞれに事情があり、それぞれに理由もあるのだろうが、(自分の子どもでなくても)子どもを殺すことは未来を破壊する行為であり、厳しく戒められるべきだ。

それはそうと、親が親子心中を企図したとき、子どもに先に手をかけることになるが、かなりの確率で親が死にきれずに生き延びていることがあるように思われる。その理由を推測してみる。以下は推測。

第一に、親子心中を企図する親自身が自殺を甘く見ているため、子どもを殺してしまって後戻りができなくなって、さあ自分の番だと思ったとき、自殺が難しいことに気付いてしまうのが理由だろう。自殺は、簡単なことだと思える精神状態であれば、簡単に行うことができるだろうが、そうでない精神状態であれば、決して簡単なことではない。

もう一つの理由として、子どもを大切にしてきた親にとって、子どもは自分の分身である。良くも悪くも、自分の存在をもっとも色濃く反映した存在である。それを殺すことは、自分を殺すことに近い。大切な子ども=自分を手にかけることにより、大きなカタルシスが得られる可能性がある。簡単に言えば、「気が済んでしまう」のである。もちろん、そんなことに巻き込まれる子どもはたまったものではないが。

妻子のない人間の言うことだから、話半分程度にしておいていただきたいが、仮説程度にはなるかと思う。

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