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木曜日, 2月 10, 2022

【なぜ?】Teamsのメッセージが削除できない!【加筆済み】

 

Teamsで自分が投稿したメッセージが削除できない、という現象に遭遇した。Teamsのアカウントは個人アカウントで、自分が開設して他のメンバーにも参加してもらっているチームでの話だ。以下の状況や手順は、法人(ビジネス)アカウントには当てはまらないので注意してほしい。また、環境はMacのデスクトップアプリだ

まず、ワシが遭遇した状況だが、不要なメッセージを削除しようと思ったら、メニューに「削除」がない。(加筆:このチャネルはプライベート。パブリック=全員に公開されるチャネルでは動作が異なる)

 

メッセージ右端の「…」ボタンをクリックして()、表示されたメニュー()に「削除」が見当たらない。

これを修正するには、まず「チャネルを管理」を表示する。

右上の「…」ボタンをクリックして()、「チャネルを管理」をクリックする()。

そして、「メンバーアクセス許可」から削除権限を与える。

「設定」タブの「メンバーアクセス許可」をクリック()。「メンバーに自分のメッセージを削除するオプションを与える」にチェックをつければ()、メニューに削除が表示される。

なお、Slackのように、投稿後に一定時間が経過したら操作できなくなる、という設定はできなさそうだ。

追記(2022/2/12)

上に挙げた現象と対処方法は、プライベートチャネルの場合。全員に公開されるパブリックチャネルでは、自由に削除できるため、設定そのものが存在しない。この部分は、Slackのように制限できる方が望ましいと思われる。


 

 

金曜日, 4月 10, 2020

「誠実な嘘つき」こそ目指すべき


ジョン・J・ミアシャイマー『なぜリーダーはウソをつくのか』(中公文庫)に寄れば、国家のリーダーは7種類のウソをつく(pp.45)。

  1. 国家間のウソ…他国よりも戦略的に有利な立場を獲得したり、他国が自分たちの分まで有利になるのを阻止する
  2. 恐怖の煽動…自国民が全く認識していないか、あるいは十分に理解していないと思われる、対外政策面での脅威を認めさせる
  3. 戦略的隠蔽…失敗したり議論を巻き起こしたりする政策を自国民や他国から隠す
  4. ナショナリスト的神話作り…自国民に対して、「我々が常に正しくて、彼らが常に悪い」という物語を教える
  5. リベラル的ウソ…リベラル的な規範と矛盾するような国家の行動を隠すために使われる
  6. 社会帝国主義…自国の経済的または政治的利益や、特定の社会階層や利益団体のために、他国の事柄について嘘をつく
  7. 無能の隠蔽…自分たちのせいで失敗したり実現できなかった政策について、自己の利益を求めて嘘をつく

さて、わかりやすいところで言えば、韓国で何か日本起源のものを指して「これは朝鮮半島起源であり、日本に輸入されたものである」と言うのは、上に挙げた「4.ナショナリスト的神話作り」に当たる。また、ブッシュ米大統領がイラクに大量兵器があると発表したのは「2.恐怖の煽動」であり、2019年末以降、日本政府が国内の景気低迷を「緩やかに回復」としたのは「3.戦略的隠蔽」であろう。もしかしたら、景気対策が失敗したことを自覚していて「7.無能の隠蔽」を図ったのかもしれないが。

注意しなければならないのは、これらの嘘は決して国家のリーダーの専売特許ではないことだ。安倍政権を口汚く罵る人々にも、ほぼ共通して見られる、ある種のテクニックなのである。流石に全てが当てはまるわけではないが、自分が過去に褒めていた人が迷走し始めたので関連動画を非公開にする「7.無能の隠蔽」や、自分がお金をもらっている団体のことを持ち上げる「6.社会帝国主義」は日常的に見られる。YouTubeで偉そうなことを言っている人の動画を10分も見れば、だいたい上の項目のうちのいくつかが含まれていることに気づくはずだ。「嘘」と断ずる根拠がないので、そういった動画を挙げて例示するのは難しいのだが。

ワシがこの部分に引っかかったのには、さらに理由がある。これら嘘をつくことが国家のリーダーとか有名なYouTube=煽動家にのみ許された行為であるなら、単純に「世の中のことをよく理解できるようになった。むふふ」と言っていれば済む話なのだが、これに似たことはビジネスの現場にも当てはまる。しかも、それは大企業だけに止まらず、個人事業主やアルバイトのレベルまで関係がある。

出版物で言えば、「この知識がないと、現代を生き残れない!」などという煽り文句は常套句である。実際には、その本を読まずに現代を生き残ることが可能であったとしても(だいたいの場合、本の知識は生き残るのに必要ない)、このようなアオリを書くことに罪悪感を持つ編集者はいないだろう。つまり、その煽り文句は嘘である。上で言うところの「2.恐怖の煽動」であり、「3.戦略的隠蔽」に当たる。

そこで気になるのは、「嘘をつくのは良くない」という道徳的・宗教的教えである。たまたま、今日見た動画の中にこういうものがあった。



大愚和尚のYouTube動画だが、このように説法を行う大愚和尚ご自身が「誠実」なのかは、よくわからない。おそらくは「誠実」ではないだろう。ワシの尺度によれば、だが。ワシの尺度によれば、もう自分の生活のために儲けなくても食べていける状態というのは、大変な「不誠実」から成り立っている。また、宗教家が自分を飾り立てるようになると、それは中身が腐敗してきたことを意味する。

もちろん、美しい映像と滑らかな語り口によって、ファンは増えるだろう。そして、助けられる人も増えていくだろう。しかし、それは宗教家としての「誠実」とは関係がない。ローマ教会の歴史と残されている建造物・美術品を見よ。

一方で、人助けという面から見れば、「誠実」であることは必須ではなく、むしろ人助けの能力が高い方が重要である。人助けという面から見れば、宗教家として誠実で人助けに興味のない人よりは、説法がうまく、ファンを集められる人の方が価値が高い。それはそれでいい。しかし、それは「誠実」とは関係のないことだ。

僧侶でさえ、自分の顔(=自分がどうであるか)を鏡ではっきりと見る(=自分で知る)のは難しい。自分が「誠実」でないことに気づかず、他人に「誠実であれ」と説教してしまう。誠実さも賢さも、大愚和尚に全然劣っているワシのような人間ならなおさらだ。よくよく注意した方がいい。

閑話休題。大愚和尚が嘘をついていないまでも「誠実」ではないことを目の当たりにするにつけ、ワシら凡人は「誠実な人間であろう」とするよりも「自覚的に嘘をつく」ことを目指した方がいいのかもしれない、と感じている。もちろん、何にでも嘘をつくのは精神的な障碍であり、とても勧められるものではない。しかし、変に「誠実」であることによって、自分や自分の近しい人を危険に晒したり、あるいは本来伝えるべき知識が伝わらないとしたら、それは目的から外れる。

出版物で言えば、例えばExcelの使い方を事務職の人が覚えることには何の問題もなく、知識があることが知識がないことよりもほぼ無条件で優れている。であるなら、ごく単純な話、「Excelが使えないと、現代では生きていけない」とか「この機能を使いこなしてこそ、一人前のビジネスパーソンである」などと言ってしまうことは、「2.恐怖の煽動」や「1.国家間のウソ」「4.ナショナリスト的神話作り」に繋がるが、それはもはや必要なウソである。

似たようなことは、日々のビジネスシーンでよく生じる。思い返すに、本当のことを言った「誠実」な行為から不都合な結果が生まれたことは枚挙にいとまがない。「嘘をつくのは良くない」「本当のことを言うのが望ましい」という固定観念は、真面目な人間こそ、捨てた方がいいような気がする。

あるいは、目指すべきは「誠実な嘘つき」なのかもしれない。「誠実な嘘つき」になるためには、どのように嘘をつくと自分や他人のためになるのかを考える必要がある。最近、人生でもっとも重要なのは「戦略」であるという思いを強くしているのだが、「誠実な嘘つき」であるためには「戦略」が必要になってくる。何も考えずに、ぼーっと本当のことだけを言っている人間には「戦略」は無縁である。そういう生き方も認められるべきだが、この世に生きている限り、なかなかうまくいかないものだ。


火曜日, 4月 07, 2020

ビジネスチャットに関するいい加減な記事にご注意



Slackの知名度が上がり、これまで国内で展開してきたビジネスチャットを導入する企業やビジネスパーソンが増えてきた。ネットの記事も増えてきたのはいいが、中には微妙なものもある。もしかすると、デジタルに限らないのかもしれないが、ライターの書いてきた記事を読む編集者側のスキルや知識が追いついていないのか、いい加減な記事が量産される傾向がますます強まってきているように感じる。

今、国内でビジネスチャットといえば、チャットワークとSlackはいいとして、その次に何を入れるかで記事の価値が決まる。チャットツールは、開発の難易度がそれほど高くないので、多くの製品・サービスが乱立している状況だが、入れたらマズイ製品はある。製品の出来が悪いとかではなく、「これはビジネスチャットと言わない方が良い」というものだ。

ビジネスチャットの定義はいろいろ考えられよう。しかし、ワシ的には
  1. 投稿後に編集できる
  2. グループが好きな数だけ設定できる
  3. 参加者に対する管理機能がある
  4. ファイルをサービス内で送受信できる
という4つは外してはいけないと思う。決して、「ビジネスに使うチャットサービス」をビジネスチャットと呼ぶわけではない。そんなことをすると、勘違いする素人さんが大量に出てきてしまい、記事を書いたライターが誤りを広めた張本人となってしまう。

この基準でいえば、Googleのハングアウトはビジネスチャットではない個人向けのLINEもビジネスチャットではない(LINE WORKSはビジネスチャットと言ってもいいだろう)。 Skypeもビジネスチャットではないこれらをビジネスチャットとして紹介している記事は端的に間違っているので、参照してはならない。

土曜日, 1月 11, 2020

【さらに追記あり】絶望した!届いているかどうかも分からないメールに絶望した!【チケットシステム紹介】

お客様からの問い合わせにメール返信するときの注意点 | メールワイズ式 お役立ちコラム

インターネットを使って買い物をしたり、商品を探したりすることは、すっかり一般的な行為になりました。それに伴って、お客様がウェブ上から気軽に問い合わせができる「メール窓口」が、多くのウェブサイトに設けられています。 ...
タイトルはアニメ「さよなら絶望先生」より。とある仕事で、普段やり取りをしない人にメールをしまくったところ、ある人から「このメール、送ったんですけど、どうなってます?」という問い合わせが来た。探してみたが、こちらには届いていない。

ごく希ではあるが、メールにはこういうことが発生する。原理上、仕方ないことなので、重要なメールならいろいろ予防策を講じるべきだが、その予防策が「1週間以内に返信がなければ、お問い合わせください」と書くことであれば、それは技術の敗北である。メールのマナーというか、仕事術としてはアリだけど。

よくやり取りする相手なら、Slackなどビジネスチャットに登録してもらえばいいのだが、数回のやり取りで終わる相手にSlackは大仰過ぎる。ほかのビジネスチャットも同様だ。以前、何かのサポートでフォームに問い合わせ内容やメールアドレスなどを入力したら、専用の掲示板ができて、そこでやり取りできたのを思い出した。英語でやり取りをしたのを覚えているので、海外のシステムだったはず。類似のシステムがないか、かなり検索したが、どうもなさそうだ。企業向けにスクラッチされたものならあるんだろうが…。

うーん、気になるなあ。


P.S.
見つけた!Zendeskだ。

Zendesk | カスタマーサービスソフトウェア&サポートチケットシステム

顧客に最高のカスタマーエクスペリエンスを届けるための体制を整えましょう。Zendeskのカスタマーサービス製品を活用すれば、あらゆるチャネルを横断して顧客とスムーズにやり取りできるようになり、サポート担当者の生産性が改善されると共に、顧客満足度の向上にもつながります。 ...
「サポートチケット」がキーワードだった。これなら、いろいろな人からメールが来ても大丈夫だろう。見落とすとか、届かないとかの確率は大幅に下がる。高そうに思うが、オプションを全部省けば月9ドル、1年契約なら年60ドルで利用できる。数カ月だけ、いろいろな人とやり取りして、その後はごく希に入る問い合わせだけ見ていれば済むなら、月単位の契約でよかろう。

今回はもう遅いが、次から使ってみようっと。

P.S.#2

海外発のチケット管理システム 5選 - サポートタイムズ

国内ではほとんど認知度がないものの、機能性に優れた海外発のチケットサポートシステムは数多く存在しています。 そこで本記事では、海外発のチケットサポートシステムを5つご紹介します。新たにツールを導入する際の参考にしてみてはいかがでしょうか。 チケットサポートシステムでは、一つのメール問い合わせを"チケット"という単位で管理するため、返信のし忘れや重複送信を防ぐのに役立ちます。チケットごとに「返信待ち」「解決済み」というステータスを付与することで、対応状況を可視化し、漏れのない迅速なメールサポートを実現します。 国内では、 Zendesk という統合的なカスタマーサポートツールのチケット機能が広く認知されているのではないでしょうか。 以下でご紹介するのは、チケット管理機能に特化したサポートシステムです。
こんな記事を見つけた。海外ではたくさん使われているようだ。さすがに国内でも大きなコールセンターを持っていれば、似たようなものを使っているはずだが。

で、この記事で紹介されていたシステムを下に貼っておく。どれがいいのかは知らない。調べるのは結構大変そう。

Help Scout | Simple Customer Service Software and Education

Make every customer service interaction a more human one. Use Help Scout. Trusted by over 10,000 businesses in 140 countries. Get started for free.

Groove | Build better customer experiences with Groove

"With Groove's help, we've seen a 20% decrease in support volume, a 46 minute faster response time and our CSAT score is up to 89%." Jared Morris, Customer Success Manager, BuySellAds We're here every step of the way making sure you and your team deliver standout customer experiences easily with Groove.

Mojo Helpdesk: Help Desk Software and Ticket Tracking + Knowledge Base

Mojo Helpdesk is the leader in helpdesk software and ticketing system for schools and organizations of all sizes. Mojo Helpdesk integrates with Google G-Suite and Azure Active Directory.

Sirportly

Ensuring that your team can respond to customers quickly & helpfully is key to building happiness. The tools provided by Sirportly are designed with this in mind and we've highlighted some below. Our support ticket system is easy to use and gives you access to the information you need right where you need it.

BeSnappy.com | Customer Support Simplified | Support Ticket System

Snappy removes the complexities of traditional helpdesk software with a more efficient design and workflow that makes email ticketing fast and easy. Help your customers help themselves and take strain off your customer support team with Snappy's integrated Knowledge Base. Build an FAQ page in minutes and style it to match your website.

P.S.#3
ちょっと待てよ。これ、送信するこっちはいいんだけど、受信した方(メールをもらう方)は一覧表示したメールを受け取るだけで、そもそもメールが届かなければ意味がないんじゃないか。だいたい、 すでに送ったメールが全部下についてくるじゃないか。添付ファイルまでいちいち何度も送られたのではたまったものではない

うーん、やっぱり受信側もアクセスして掲示板のように表示できないと、根本的な問題解決には至らないか。

P.S.#4
先のブログの上から3つほど試してみて、Mojo Helpdeskが近いコトができそうだとわかった。ただし、GoogleアカウントかAzure HD(Microsoftのビジネスアカウント?)がないと、先にアカウントを用意しないとダメっぽい。かなり面倒だなあ。

P.S.#5
Mojo Helpdeskは、先にアカウントを用意しなくても、ログインせずにチケットを発行すると、入力したアドレス宛にパスワードが送られてくるようだ。これで勝つる!問題は、これを使いこなせない人がいるかもってコトだなあ。


金曜日, 4月 19, 2019

見上げる空の高さの違い

Image from Gyazo
山中さんはここ1年で、多くの優れた編集者に会ってきました。そのなかで知った彼らの仕事ぶりは、「作家の成果物には即フィードバック」「打ち合わせで話題になった事象の関連資料は翌日にも作家へ発送」など、手際よく迅速で気配りも行き届いていたとのこと。しかもそれらを当たり前のように処理していて、あらゆることに対し「普通」とするレベルが高かったのだそうです。
「ヒットメーカーは『普通』の基準が高い」 漫画編集者の体験談に大きな反響 - ねとらぼ
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1904/04/news013.html
昔、他の同業者からどんどん仕事を奪い取っていた頃、要求されるレベルより出来るだけ上のものを提出するようにしていた。しかし、いつの頃からだろうか、要求レベルギリギリを狙うようになった。あるいは、多少下回っていても、「まあいいか。大勢に影響ないし」と思うようになった。昔は他の同業者より売れるものを作れたのに、今や他の同業者を羨むことが多くなった。

まさに堕落である。確かに、業界全体の落ち込みがひどく、多少いいものを作ったところで売れないとなると、パレートの法則を適用し、細かい仕事から手を抜かざるを得ない。そうでないと、簡単に搾取されてしまう。ワシの業界は、なぜか安い仕事ほど面倒くさい傾向が強い。おそらく、原価計算をきっちりするから安くなり、原価計算ができるくらいちゃんと考えているからこそ、面倒くさくなるのだろう。
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そういった「ハズレ」の仕事を避けて、楽で高い「アタリ」を引いてくるのが良いことと考えざるを得なくなってきた。当然、「ハズレ」の仕事も増えてくるし、ハズレっぷりも酷くなってくる。その過程で、現状のように「アタリ」の仕事にも全力であたることが減ってしまった。歳のせいもあるが、本当に残念だ。

あとどれだけこの業界に居られるのか、あるいは他の業界で生きていかねばならないのかわからないが、重要な部分を他人に任せるのは止めて、自分で責任を取れるような形で進めていきたい。一時的に失敗が増えるかもしれないが、誰かのせいにする必要はなくなる。そこで何とかできればいいのだが。

タイトルだが、同じことをワシも昔から考えていた。そして、それを「見上げる空の高さの違い」と表現してきた。下を向く人、水平線に目を向ける人、そして天を仰ぐ人。どれがいいとかではなく、その違いが結果に跳ね返ってくる。よくよく考えておくべきだ。

お人好しは損か得か

Image from Gyazo

10のうち8まで人を信頼する人がもっとも「成功のパフォーマンス」が高く、9以上の無分別なギバーはテイカーに食い物にされるだけであるとする。そして「平均すると、嫌なヤツはうまくやる」が、長い目で見るとその効果は低減していくと結論づけている。

「まず人に与える」を実践してみた話。 | Books&Apps
https://blog.tinect.jp/?p=59279

勝間さんも先日出たばかりの本に書いていたが、とりあえず「まず人に与える」は態度としては、ビジネスの現場でさえ、間違ってはいない。しかし、無限に与える人はテイカーに食い物にされるだけだ。やはりどこかで線を引いて、「ここから先は与えない」「これをやられたら、縁を切る」と決めておかねばならない。

また、「嫌な奴」すなわちテイカーは、長い目で見ると徐々に成功から離れていく。歳を取るほど、人に与える余裕がなければ、人から奪うことさえままならなくなる。大きなことを言って、人を人とも思わず振る舞ってきたやつが、歳をとって丸くなる例と尖ったままで人が離れていく例と、同じくらい出会う。

ギバーなのかテイカーなのかは、おそらく生まれつきか、あるいは子ども時代に決まってしまうのだろう。しかし、ある程度は矯正も可能なはずだと思うのだが、どうなのだろう。

火曜日, 4月 16, 2019

指示に従わない社員は法的に詰めるべし

Image from Gyazo
スレ主によると、新入社員は上司から一応のマニュアルを教えられている。周りは忙しいのだから電話くらい取るのが新人の仕事なのに、1コールで取らないためスレ主が2コール目で舌打ちしながら取るという。「なんで取らないの?」と度々問い詰めるも、「はい」「すみません」だけ。それで済むと思っている態度にも「イラッとくる」と腹を立てている。
「頑なに電話を取らない新入社員」先輩のイライラに注目集まる なぜ仕事中に自分が教えてあげようとしないのか | キャリコネニュース
https://news.careerconnection.jp/?p=70167

腹を立てても問題の解決にならない。ちゃんとルールを決めて、守らないなら、ちょっとずつ処分していけばいい。業務に関するルールは、守らないとそれなりのペナルティがあって当然。ルールを決める手間を惜しむから、訳のわからないことになる。

最初は戒告・譴責、次に減給(月給の1/10など)、出勤停止、降格、諭旨退職まで、いくら早くやっても半年はかかるだろうが、上司の指示に従わないという証拠が積み上がっていけば、最終的には解雇しても会社にはあまりマイナスがない。
労働者から見れば、嫌な話かもしれないがね。

日曜日, 12月 16, 2018

人手は余っている。足りないのではない

コンビニ

実は今、人手は全然不足していない。むしろ余っている。余っているからこそ、賃金が上がらないのだ。

人手は全然不足していない。コンビニの経営者は今、AIやロボットの値段が安くなるのを待っているだけだ。

いやいや、募集してもなかなか採用できない。数年前と比べると、応募者の質が目に見えて落ちた。だいたい応募者が減ってきている。人手が足りていないのは明白だ。そう思っていた。

だが、足りていないのは、人手ではなく「奴隷だ」と岩崎夏海氏は言う。

足りていないのは「人」ではないからだ。足りていないのは「奴隷」である。安い賃金で働いてくれる「奴隷」がいないから、多くの企業が潰れているのだ。

「この給与で、この仕事ができる人がいない(来ない)」ということである。「いくらでも出すから、この仕事ができる人を連れてきて」という状況なら、大半のポジションは埋まる。いくら出しても、その仕事ができる人がいない、というのは芸術家やごく一部の経営者、スポーツ選手など非常に特殊な技能を必要とする仕事に限られる。ワシの仕事なんて、「年収3000万円出す。キャッシュで半額前払いする」と言えば、いくらでもスキルのある応募者は集められる。会社が一カ月でつぶれそうだが。

そして、仕事は減っているらしい。にわかには信じがたいが、よくよく考えてみたら、その通りであろう。

この問題の本質は、「賃金が上がらない」ということにではなく、むしろ「世の中から仕事がどんどんと減っている」ということにあるということが分かる。世の中から仕事がなくなっているから、人々の賃金も下がっているのだ。

岩崎氏はご存じないのかもしれないが、最近はさすがに賃金は上がっている。特にコンビニは、都市部・夜間は時給1200円というのを見かけるようになった。また、同業者では、未経験者でも月給20万円+ボーナスに加えて、何か色を付けないと求人サイトでは目立たなくなっている。

それはともかく、仕事が減っているというのは、部分的にはよくわかる話だ。たとえば、雑誌のライターや編集者は20年前の1/10もいないだろう。当然である。雑誌が休刊したのだから。代わりに、ネットに公開するためのコンテンツに携わる人は10倍くらい、いやそれ以上になっているはず。ただし、求められるものが変わってしまい、ライターであれば、雑誌のライターの数十分の一くらいのギャラで書いている人がたくさんいる。今のネットメディアで1文字10円はかなり高いほうだが、昔、「400字5000円以下では書かない。なぜなら、そういうレートが一般的になってしまうと、みんな困るから」と言われたことがある。さすがに、今はその人もそのレート以下で書いているはずだが。

さて、どうすべきか。まず「奴隷」に頼る会社は、今後ますます人材不足に悩むことになるだろう。経営者は考え方を変えるべきだ。「そんなことを言っても、給与を上げたら赤字になってしまう」というなら、これまでの仕事を捨てて、別の仕事を会社の生業とすべきである。そして、「奴隷」として雇われることに慣れた者は、一刻も早く、沈みゆく船を捨てる決断をすべきだろう。もしそれができなければ、「奴隷」として一生を終わることを受け入れるしかない。

ワシ?ワシは難しいのう。

土曜日, 11月 10, 2018

香典の整理にデータベースの考え方を持ち込む

香典袋を持つ女性

なんせ、他人様の現金ウン百万円を手にしている。仕事でもこれほど集中しないぞ、というくらい集中して金額を打ち続けた。そして、「合計!!○○万〇〇千と50円!」……「50円!?」

https://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/213874/110700092/

お金の計算を手書き+電卓でやっている牧歌的な風景を想像して、微笑ましいと思ってしまった。誰もノートパソコンでExcelのワークシートに入力しようって思わなかったのだろうか。

ちゃんと事務処理として片付けるなら、どうすればよいか。ちょっと考えてみよう。

  1. 香典の受付時に表書きと芳名帳の名前が一致しているかを確認する
  2. 香典の受付時に香典袋と芳名帳に同じ通し番号を振る(これで読めない名前を書く人がいても大丈夫)
  3. 香典の受付時に香典袋の中身の金額と、内袋に記載されている金額が異なっていないかを確認する(省略可)
  4. 香典の整理作業を始める前に、芳名帳から氏名、住所、故人との続柄・関係、および通し番号をExcelに入力する(香典データベースの作成)
  5. 香典の整理時に外袋と内袋と中身に分ける際、まず内袋に記載されている金額と入っている金額に差異がないか確認する。差異があれば、 香典データベースに入力する(金額に関するフィールドを「自己申告の金額」と「入っていた金額」に分ける
  6. 香典の整理時に外袋と内袋はステープラで留めておく(名前と金額の分離を防ぎ、あとで再確認できるようにする)
  7. 香典の整理時に金額を香典データベースに入力していく。ここはダブルチェックが望ましい。できれば、同じ情報をもとに別の2人が入力すべき
  8. あとはExcelに任せて、ローズヒップティーを飲む

厳密にやるなら、もっとやるべきことがありそうだが(もしやるなら、お金も一緒にまとめないようにして、百人以上の香典を個別の透明な袋に入れるとベター)、キモは通し番号を振ることによる「シリアル化」「データベース化」だ。これを最初に行えば、ほとんどの問題は単なる確認作業になる。

遙洋子がいろいろ大変だったのはいいとして、葬儀会社を経営する知人社長なる人が「香典の合計金額は合わないのが当たり前なんです。」と言い切るのは、どうかと思う。小学生にプログラミングを教えることになったようだが、上でワシが考えたことこそコンビューターと付き合うのに必要な考え方を仕事に持ち込むということにつながる。プログラムは順次実行、反復、条件分岐の3つを基本として成立していると言われるが、ぜひデータベース的思考も取りこんでほしい。

月曜日, 8月 13, 2018

始業時刻が早くなることはいいことか

Getupearly

会社の定時が10-19時から9-18時に変更になったんです。

早起きすれば“自分の軸”で生きられる。5時こーじが語る「朝活の魅力」が想像以上だった|新R25 - 世の中がわかるジブンもいい。
https://r25.jp/article/576686873458711430

他のことはともかく、定時が10時始業から9時始業に繰り上がったことは、諸手を挙げて賛同すべきものではないような気がする。地方ならともかく、都心に限っては9時始業と10時始業では通勤ラッシュの混雑度がかなり違う。例えば、中央線で西から新宿へ、埼京線で池袋へ、横浜方面から品川へ、千葉から東西線で大手町へ通っているとしたら、これはもう転職したくなるような違いではないだろうか。

火曜日, 7月 03, 2018

二酸化炭素濃度にご注意

二酸化炭素濃度測定器

締め切った室内で注意すべきは二酸化炭素濃度らしい。酸素はおいそれと無くなったりしないが、二酸化炭素は濃度が上がるだけで、体調不良や眠気の原因になる。

…と聞いて計測器を買っておいたのを思い出してセットしてみると、なんと1100ppmを超えているではないか!(室内は1000ppmまでにすることが決まっているらしい)エアコンを動かしているので、ずっと締め切っているのが良くなかったのだろう。直前に抵抗しがたい眠気を感じてうつらうつらしていたのだが、二酸化炭素が原因だったのかもしれない。窓を開けて換気したところ、500ppmを割るところまで下がった。

金曜日, 6月 22, 2018

時短とはそもそも何か

ビジネスマン アプリケーション

実は、「時間短縮術」として、ものの本に書いてあったり、人々が実践しているものは、「短縮」ではなく、「組み換え」と「置き換え」がほとんどです。

時間短縮術を探る(1) なぜ定時で帰れないのか - ミニプロジェクトこそ管理せよ!:日経 xTECH Active - https://goo.gl/sQRXwR

確かに。「時短」とは結果であり、目的であるが、技術ではない。時短を達成するために必要な作業が「組み換え」であり、「置き換え」であるということか。

ワシ的には、時短を達成するには「(同じ効果を上げる方法を考えて)やらないで済ませる」と「(他人やツールに)代わりにやってもらう」の2つしかないと思っている。「やらないで済ませる」が「組み換え」にあたり、「代わりにやってもらう」が「置き換え」にあたる。ちなみに、仕事を極端に短時間で済ませるには「代わりにやってもらう」を最大限活用するしかない。CEOとか、そんな肩書きの人の書いている本は「とにかく他人にやらせろ」で大半が終わる。大半のビジネスパーソンはそんなことはできないので、Excelをシコシコ使うしかない。

 

水曜日, 5月 02, 2018

ESの添削は難しい


ホンネの就活ツッコミ論(48) 読まれるエントリーシートに必要な文章の書き方4原則|石渡嶺司|日経カレッジカフェ | 大学生のためのキャリア支援メディア
学生・原文)
留学先では外国人留学生の友人を作るようになりました。語学も鍛えつつ、歴史的背景の違いを理解するようにしました。勉強以外でも小旅行を楽しむようにしました。その結果、充実した留学生活を送ることができました。 
修正例)
留学先では外国人留学生の友人を作るようにしたのです。語学だけでなく、歴史的背景の違いを理解するようにしました。勉強以外では週末ごとに小旅行に出るようにしたのです。その結果、充実した留学生活を送ることができました。
うーん、修正例の方にも違和感がある。「したのです」が1文挟んで2回出てきているのは、ちょっと稚拙な感じがする。おそらく、文同士の接続がはっきりしていないのが良くないのだと思うので、書き換えてみよう。

留学先では努めて外国人留学生の友人を作るようにすると同時に、語学学習にとどまらず、(これこれに関する)歴史的背景の違いを理解するようにしました。そこで気付いたのは勉強だけが充実した留学生活の必須条件ではないことです。また、小旅行の機会を増やすことで、(どんないいことがあったのかを書く)。
もうちょっとちゃんとやるなら、それぞれの文がどのように主題に絡んでいるのかをあらかじめ考えると良い。ESは時間勝負ではないと思うので、しっかり流れを作れば、大半の読み手にはスッと入る文章が書けるはず。


  1. 留学先では外国人留学生の友人を作った
  2. 語学を鍛えた
  3. 歴史的背景の違いを理解するようにした
  4. 小旅行を楽しんだ
  5. 充実した留学生活を送れた
この5つの文の因果関係をはっきりさせれば、逆に多少つなぎが稚拙でも読んでもらえそうだ。

月曜日, 4月 16, 2018

若手社員がまず学ぶべきこと

最近よく見ているYouTubeチャンネルから。上司に質問しに行ったら怒られる若手社員は、2分45秒あたりから必見。これさえできない人が(ワシの周りには)メチャクチャに多い。


土曜日, 4月 14, 2018

効率を求めるのは社員かフリーか


投稿者はフリーランス時代、効率を意識して仕事に取り組んでいたというが、会社に入ってみると周りの様子は自身と正反対。始業時間ギリギリに出社し、コーヒーを飲んだりネットサーフィンをしたり、「雑談の合間に仕事しているみたい」と驚いていた。(中略)一方で、むしろフリーランスの働き方の方が非効率だという指摘もあった。
https://news.careerconnection.jp/?p=52746

身も蓋もない言い方だが、効率アップを常に意識しており、効率を上げることが必須であるシチュエーションに身を置いていれば、そうなるというだけ。会社員かフリーかは関係ない。まあ、一般的にはフリーの方が効率は気になるだろうが、しかしフリーは自分の利益が一番重要なので、自分の意見を通して周囲の効率を下げることもしばしばある。デザイナーでもそうだし、ライターでもそう。今まさに被害に遭っているワシが言うのだから、間違いない(かどうかは知らん)。


木曜日, 3月 15, 2018

郵便物と電話の共通点

「郵便物をすぐ開封して処理できる、電話をかけるのが苦痛じゃない」って才能では?→同意の声や対処法など - Togetter
電話は難易度が高い
確かに。知らない人や会社に電話するのは、いつまで経っても億劫だなあ。問い合わせを専門に受け付けている相手ならまだしも、広報への電話もできればかけたくない(笑)。この業界には実は向いていないのかも。




火曜日, 3月 13, 2018

優秀な社員にはそれなりの特権を与えるべき

残業命令を無視して定時で帰るのは「モンスター新人」? ネットで物議「ただ優秀なだけ」

相談者である45歳の中堅社員によると、この部下は入社から半年間、上司の残業命令を「自分の時間を大切にしたい」などの理由で拒否し続けているという。口頭注意をしても「要領が悪い人に、効率が上がるよう指導してはどうか」と言い返し、従う様子は見られない。仕事のやる気がないわけではなく、業務成績は常にトップだが、とにかく残業が嫌いのようだ。
ここで注目すべきは「業務成績は常にトップ」というところだろう。会社は仲良しクラブではないので、成績の悪い人のサポートを成績のいい人がやるのではなく、本来は逆で、成績のいい人のサポートを成績の悪い人にさせるのがいい。コンビニの店員とかウェイトレスとかコールセンターのように、多少成績がよくてもカバーする人が必要ならともかく、営業とか開発とかだと、成績のいい人の効率が上がるように、成績の悪い人が雑用などを引き受けるのが全体にとってもいいと思う。



ただ、業務命令を無視するのは別の問題がある。ちゃんと手順を踏んで処分するべき。まあ、本当に優秀な社員だと、嫌気が差して退職するかもしれないけど。

金曜日, 5月 12, 2017

モチベーションを上げることは不可能

モチベーションは「アゲる」ものではない | オンナと働くオトコのお作法 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

デキる人が仕事を楽しめている理由として、ある共通点に気づきました。仕事を目の前にしたときに同じ「呪文」を唱えているのです。それは、「どうしたら、もっとオイシクできるか?」

仕事を楽しめてはいないが、成果への「味付け」はできるだけ怠らないようにしている。これがあるのとないのとでは、長期にわたってみると、結果がかなり違ってくると思う。

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May 12, 2017 at 02:28AM

木曜日, 5月 04, 2017

小さな会社のエピソード

> ひと月あたり平均して150〜200時間くらいの残業時間があり(残業代なし)、社長から「こいつはダメ」と思われたら、採用から1〜2カ月で有無を言わせずクビ。そこをクリアした人も、長時間労働と低賃金、社長の人格についていけず、長くても3年以内にほぼ全員が退社するような編集プロダクションである。

デキる奴がいなくなれば、その編プロはそこで終了…というものでもないのが、システム開発とはちょっと違うかも。

【実話】「仕事がデキる女性社員 VS 仕事はダメだが容姿端麗な美人社員」の対立で会社が潰れかけた話 / クズ社長が押してしまった爆破スイッチ | ロケットニュース24
http://rocketnews24.com/2017/05/02/895524/



May 04, 2017 at 01:28AM

月曜日, 4月 24, 2017

部下のモンキーをリーダーが背負ってはいけない

> 前者を繰り返すと、何人もの部下のモンキーがリーダーの肩に乗ってしまい、リーダーはいくら時間があっても足りなくなります。たくさんのメンバーが、リーダーに預けたモンキーが結果を持ってくるのを待っている、という状況になってしまうのです。

いや、まったくその通りで、「〜が…なんです(困った顔)」と言ってくる部下に対しては、「それで?」と返せばいい。しかし、部下がどうやってもモンキーに結果を持ってこさせることができない場合は、時間がかかってもモンキーの扱い方を教えるべき…というのは建前だろう。いつもできることではない。

仕事が速い上司の「0秒仕事術」ベスト3 | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
http://toyokeizai.net/articles/-/86645


April 24, 2017 at 02:32AM

ここはメモ帳に変更されます