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火曜日, 4月 07, 2020

ビジネスチャットに関するいい加減な記事にご注意



Slackの知名度が上がり、これまで国内で展開してきたビジネスチャットを導入する企業やビジネスパーソンが増えてきた。ネットの記事も増えてきたのはいいが、中には微妙なものもある。もしかすると、デジタルに限らないのかもしれないが、ライターの書いてきた記事を読む編集者側のスキルや知識が追いついていないのか、いい加減な記事が量産される傾向がますます強まってきているように感じる。

今、国内でビジネスチャットといえば、チャットワークとSlackはいいとして、その次に何を入れるかで記事の価値が決まる。チャットツールは、開発の難易度がそれほど高くないので、多くの製品・サービスが乱立している状況だが、入れたらマズイ製品はある。製品の出来が悪いとかではなく、「これはビジネスチャットと言わない方が良い」というものだ。

ビジネスチャットの定義はいろいろ考えられよう。しかし、ワシ的には
  1. 投稿後に編集できる
  2. グループが好きな数だけ設定できる
  3. 参加者に対する管理機能がある
  4. ファイルをサービス内で送受信できる
という4つは外してはいけないと思う。決して、「ビジネスに使うチャットサービス」をビジネスチャットと呼ぶわけではない。そんなことをすると、勘違いする素人さんが大量に出てきてしまい、記事を書いたライターが誤りを広めた張本人となってしまう。

この基準でいえば、Googleのハングアウトはビジネスチャットではない個人向けのLINEもビジネスチャットではない(LINE WORKSはビジネスチャットと言ってもいいだろう)。 Skypeもビジネスチャットではないこれらをビジネスチャットとして紹介している記事は端的に間違っているので、参照してはならない。

日曜日, 12月 02, 2018

ビジネスチャットを売るのはまだまだ難しい?

2018 12 02 21 00 36

Google+で2018/10/8公開

http://diamond.jp/articles/-/174120

Slackが国内に本格的に参入してためか、最近攻めているChatWorkだが、このホワイトペーパーにはどうも違和感がある。PDFの「鉄則1 議論に参加するハードルを下げる」という項目の下に、

(会議の予定が部下から上がってきて)
× 了解。当日は時間厳守で!(これ以上会話が広がらない文章)
◯ □□君が発表してくれるんだよね。進捗はどう?(軽い質問で会話を促す)
◯ 今朝の山手線の信号機故障、影響なかった?
◯ 昨晩はすごい雨だったけど大丈夫だった?(仕事に直接関係ない雑談で雰囲気作り)

というのがある。違和感の発生源はというと、ここだ。

1.部下への声がけはツールによらず必要

「そういうお前は、やってんのか」というツッコミはともかく、ビジネスチャットだからとか、そういうのは関係なく、必要なものは必要。

2.コミュニケーションコスト削減は常に善

「お疲れさまです」「お世話になっております」からはじめなければならない、というメールの常識を持ち込まなくていいのが、ビジネスチャットのメリット最大のポイントの1つ。ビジネスチャットでコミュニケーションコストを極限まで削減することによって、コミュニケーションのスピードアップを図れる。

であるにもかかわらず、もし「了解」だけの返答が禁止されるとしたら、あるいは「了解」で済むところ、雑談を書かないといけないと上司が思い込むなら、ビジネスチャットの導入が負担になってしまう。これでは、ビジネスチャットなんて導入しない方がいい。

だいたい、特定の話題に使うべきチャンネルで雑談が盛り上がったら、そこで話すべきテーマはどうなるのか。フィルタやタグ、スターなどのツールがメールより非常に貧弱なため、メールよりずっと面倒なことになる。雑談は、Slackなら#randomとか、別のチャンネルを作って、そこで一生懸命(?)やるべき。

結局、日本人にとってはビジネスチャットというツールの導入からして大変なのだが、それにも増して、要点だけでビシバシと仕事を進めていく、という習慣やマインドを導入する方がずっと大きな障害になるだろう。

木曜日, 9月 27, 2018

Slackなどビジネスチャット導入の鍵は何?

20180927 oldman

「コミュニケーションが個人のメールボックスから、チャネルに移行すると、透明性が格段に増す。ここで言う『透明性』とは、スラックのユーザーがチームのほかのメンバー、あるいは、組織のほかの部署の人たちがどんな仕事をしているのか、という見通しがよくなるということだ。社員だれもが必要な情報を得ることができれば、生産性がアップするだけでなく、職場の雰囲気もよくなる」

https://toyokeizai.net/articles/-/238723

メールと電話によるコミュニケーションから、Slackなどビジネスチャットを使ったコミュニケーションへの移行に必要なのは、まず(部門や会社の)トップの決断である。こういうのはボトムアップでは、なかなか難しい。特に、トップがこの手のツールに拒否感を持っていると絶望的だ。勝手に使うのを許してくれるような企業風土であればいいが、そうでない会社も多いだろう。

個人レベルで言えば、メールの流儀を捨てられるかどうかが、もうひとつの鍵になる。「お世話になっております。」「よろしくお願いします。」を排除してもビジネスのコミュニケーションは成立するのである、と考えられるかどうか。さらに重要なのは、関係者全員とすべての情報を共有することに抵抗がないか、だろう。CCに関係者全員のアドレスを入れたり、特定のメンバーを外したり、メールでは細かい情報取得に関する制限をかけられるが、Slackなどビジネスチャットには馴染まない。関係者全員が同じチャンネルに属し、自分に関係のある情報については遅滞なく反応するのが流儀である。特定のメンバーのみその都度外したり、わざわざダイレクトメッセージを使ったりするのは、まったく馴染まない。

ワシの現在の使い方はというと、特定の案件に参加する外注全員と社内編集スタッフ、特定の案件に関する社内制作および編集スタッフ、案件にかかわらず特定の外注スタッフと社内編集スタッフ、という3種類のチャンネルを使い分けている。必要に応じて、これに2,3種類のチャンネルが加わり、さらにダイレクトメッセージも時々使用する。どこに何を書けばいいのか、についてのコンセンサスは必要だが、それさえできてしまえば、メールよりもずっと楽に回っていく。

土曜日, 9月 08, 2018

ビジネスチャットの現在や如何

日経コンビューた 2018年8月30日号

https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/mag/nc/18/082300067/

「日経クロステック」に有料会員登録したので、「日経コンビュータ」のメルマガも読むことにした。で、目に留まったのが8/30号の「さらば電子メール」という特集(2特)。チャットワークやSlackなど、現在提供されているサービスを表で紹介したあと、各社のチャット活用事例を紹介している。

ざっと読んだ限りでは、電子メールの代わりに活用しているのではなく、Webシステムの代わりの活用例が並んでいるように思えた。ビジネスチャットの本質は、今や2つある。1つはこの特集で触れられているような、チャットボットを使った業務効率化で、ITスキルの低いメンバーに対して情報を入力したり提供したりしやすくする意味合い。

もう1つは、この特集ではほとんど無視されているが、コミュニケーションの効率化。こちらのメリットの方が先にあったと思うのだが、どちらかというとアナログだし、コミュニケーション方法を変えないとあまり意味がないため、実はチャットボットより導入しづらいし、「日経コンビュータ」の記事としても成立しづらいだろう。

ビジネスチャットによるコミュニケーションの効率化にまともに取り組むには、「◯◯さん お疲れ様です」や「■■株式会社●●様 いつもお世話になっております。」から始まり、「よろしくお願いします。」で終わるメールや、関係者全員のメールアドレスがCCにずらずら並んでいるメールが、どれだけコストのかかるコミュニケーション方法なのかを実感していないと、なかなか改善に至らないだろう。

AI時代の本の読み方