ラベル society の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル society の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

日曜日, 2月 06, 2022

【細かすぎ!】身分証明書のコピー方法の指示が酷すぎた【役所よりも役所っぽい】

最近、時折マイナンバーカードのコピー提出を求められるが、その場合はスマホで撮影した写真から切り抜いた画像をIllustratorに貼り付け、プリンターでA4用紙に印刷して対応していた。

先日、ある取引先がマイナンバーの収集を別の会社に委託しているということで、その委託先からマイナンバーカードのコピーを送るように指示が届いた。いつものように、プリンターで印刷しようとしたら、以下のような指示書が入っているのに気づいた。
 
  1. 2種類以上の書類を一緒にコピーしない
  2. コピーする際に拡大縮小はしない
  3. コピーの切り抜きは行わない

これを見て、ワシはカチンときた。

まず、3.はいいだろう。小さいと保存しづらいし、そもそも切り抜くのが面倒だから、「切り抜かないでいいですよ」と言われたら従いやすい。

1.は意味がわからない。運転免許証の表裏を片面に印刷したコピーを送付したからといって、どういう不都合があるのだろう。作業者がちょっと面倒だと思う以外に何か理由があるのか。こういうものは、一度確認したら、あとは何か不都合があるまで保存するだけのはずだ。何がもんだいなのか、まったく理解できない。

さらに意味不明なのが2.だ。コピーした文面が読めないほど縮小するのはNGだとして、原寸である必要がどこにあるのだろう。特に、ちょっと拡大したくらいでは、取り扱いやすさが変わるとは思えない。見た目を揃えたいという、担当者の都合が出てきただけではないのか。

そもそも身分証明書のコピーを確認したところで、偽造されていない=内容に間違いがないことを確認できるわけではないので、中身が読めればいいのではないか。
 
 もしかすると、スキャンしてOCRにかけているのだろうか。もしそうだとすると、「拡大するな」は解せない。また、OCRの精度を考えると、そのステップにクリティカルな役割を持たせるとは考えにくい。スキャンして画像として保存したいなら、2.3.ともにわからないでもないが、そのまま保存すればいい話なので、やはり納得できない。
 
 

水曜日, 2月 05, 2020

専門分野以外について語るときは慎重にすべし



そこらのオッサンもちゃんとした学者も同じなのだが、自分の詳しい=仕事として従事したことのあるジャンル以外について発言するときには、十分慎重になるべきだ。専門分野についても、人はしばしば判断を誤る。況んや、専門分野以外においておや。少し統計を調べたり、論文を読んだり、訳書を読んだくらいで、さも知ったように大声で語るのは、社会にとって害悪でしかないことが多い。

言っても問題のない範囲では、武田邦彦教授は環境問題や原発の問題については意見に耳を傾ける価値があるが、宗教や社会の問題について話し出すと、独特のことを言い始めて、ほぼエッセイでしかない。随筆・随想の類である。エッセイを書いたり話したりするのはいい。「これは随筆・随想である」という注釈を書いてあれば許せる。文芸誌で小説家が社会問題を扱った文章を掲載しても、それは社会学とか教育学の問題だとは通常は認識されない。一方で、Twitterでニュースを引用して「こいつはこんなことも理解していない」とか、統計を適当に調べて「こいつの主張はトンデモだ」とかツイートすれば、それはエッセイではなく、自分ではサイエンスや学問を語っているつもりの人が多そうだ。

昔、海外文学でかなり高名な先生について、亡くなった師匠が言っていた話だが、「あの先生は文学についてはいいんだけど、言語学については独特のことを言う」と、やんわり非難していた。「独特のこと」というのは、その学問の流れを理解せずに独自の知見で語ることという意味合いだ。もちろん、学問の流れにとらわれすぎるのはよくないが、流れを知らずに何かを話すのはほとんどの場合、恥ずかしいことだとワシは教わった。

非常に近いジャンルでもこのような問題にあたるのであるから、物理学者が宗教について語るなら、かなりの勉強と覚悟が必要になる。この勉強というのは、単に本を読んだり書いたりするだけでなく、論文を書ける程度に学ぶということである。

ワシも生涯にわたって研究に値するテーマを2つほど持っているが、ちゃんと書けば博士論文になるだろうと思っている。時間も能力も体力もないし(特に能力)、そもそも論文を書くのが向いてないから大学を飛び出したので、本当に書けるとは思っていないが、何か偉そうに語るならそのくらいの勉強は必要だろう。ただし、単なるエッセイなら、これは書ける。まあエッセイといっても勉強しなくちゃいかんが、偉そうに適当なツイートをしてる人よりはたくさん勉強しないと、1行も書けないのだが。

そして、そんなことより重要なのが、仕事で毎日扱っているジャンルとか、一生懸命勉強したことのあるジャンルとかにかすりもしない件については、とても人様を偉そうに非難する気にはなれないことだ。きっと、このような考え方のほうがずっとマイノリティなんだろうが…。

木曜日, 1月 02, 2020

Uberに頼らずにタクシー業界を改善する、ただ一つの方法


タイトルは釣り。誰も釣られないと思うけど。

冒頭で、米国の一部地域でUberでの性犯罪が多発していることに触れられている。これを何とかするには、どうしても規制が必要になってくる。Uberをそのまま日本に導入すると、Uberは延びて、タクシー業界は壊滅する。より安く、より低品質のサービスしか選択できない場面が増えて、結局はUber以外全員が回復不能な損害を被ることになる。

一方で、ホリエモンがどこかの動画で怒っていたが、タクシーの運転手が道を知らない(かつ、カーナビも満足に使えない)、あるいは通常では考えられないほど態度が悪い運転手がいるのは事実だ。いずれも自分で体験したことがある。もちろん、一部の運転手だけだろうが、タクシーというサービスの性質上、事前に選択ができないのがフラストレーションの原因となる。消費者が賢くなってもダメなのである。ここはホリエモンの言うことに一理ある。

これを解決する方法をひとつ思いついた。Uber(のシステム)をタクシー業界がやるのである。「もう配車アプリがあるじゃん」といわれるだろうが、キモは配車ではない。評価である。現在の配車アプリでは、運転手を選ぶことはできないし、ほかの客からの評価を知ることもできない。これに対して、Uberには評価機能があり、運転手の情報が乗車前に得られる。そのため、ドアが開くまで誰が運転手なのか分からない事態を避けることができる。

「カーナビが使えるか」「英語が話せるか」「接客態度はいいか」など、客とタクシー会社の両方が評価して、ドアが開く前に運転手の情報をゲットできるようにすれば、悪くない結果が得られるように思う。当然、高い評価の運転手は、サービス料金を上乗せできるように制度をいじる必要はあるだろうが、今よりはずっとマシな気がする。大手のタクシー会社が乗ってくれば、意外とすんなり行きそうな気がするのだが、どうなんだろう。


金曜日, 5月 17, 2019

年寄りと若者の命の重さは異なる

「家、ついて行って」衝撃告白SPに反響続々「涙が止まらない...」 - ライブドアニュース

5月15日に放送されたバラエティ番組「 家、ついて行ってイイですか? 予想外の結末...最後に衝撃告白SP」(テレビ東京系)について、「多くの人に見て欲しい」との声が上がっている。   ...
「午後2時30分頃かな。横断歩道渡り終えた娘が浦和駅に向かって歩いてたんですよ。老人が運転する車、娘に気付かなくて、助手席に奥さんが乗って『危ない!』って言ったらしいんですよ。それで慌てたのか知らないけど、アクセルとブレーキ踏み間違えたと」
「そのまま壁に向かってうちの娘を押し当てて、5分も6分も10分も降りて来ない。本人は。周りの人間がダーンと窓叩いて、それでも降りてこない。『何やってんだ!お前、早く降りろ!バックしろ!』。それでもアクセル踏み潰してた」
「娘が『ギャーー!』って言ってる声がマンションの3~4階まで響いてたってんだから」
事故率は若者の方が高い、という意見もある。どちらを優先的に処罰すべきかについての庶民感情は、犠牲者が誰かによるのかもしれない。池袋の上級国民は87歳だったか、若い女性とその子供を轢き殺した。このリンク先で触れられている事件では、80代男性が高校生を押し潰して殺した。これが逆ならニュースにならなかったかもしれない。

若者の無謀運転に子供や若い人が犠牲になった事故がないわけでもなかろう。無謀運転は無謀運転で阻止する方法を考えないと行けないが、老人のペダル踏み間違いは原因が一つなので、対策は立てやすいのではないかなあ。

P.S.
事故率は若者のほうが高い。実数で言えば若者の事故が多い。それが事実だとしても、ワシは命の重さには偏りがあり、年寄りより若者の命のほうが大切だという立場に立ちたい。自分が年寄りになってしまっても、そう思い続けたい。



日曜日, 4月 28, 2019

「頑張ったら報われる世界」は本当に到来するか

Image from Gyazo

どういう事か簡単に説明しておくと、カーナビ等で車がネットと紐付けられているから、例えばドライバーは余計な回り道をしたりして最短ルートを取らなかったりだとかの悪い事をすると一発でバレるようになっている。この事により、タクシードライバーは悪いことができなくなり、結果として中国のタクシーサービスの質は著しく向上したという。

ついにテクノロジーが「頑張ったら報われる世界」を実現させた。 | Books&Apps
https://blog.tinect.jp/?p=59441

中国のタクシー業界については、いい結果が出ているのは確かなのだろう。問題は、これが社会の隅々まで広がり、適用されるような事態が起こりうるのかどうか、つまり「頑張ったら報われる世界が実現する」のかどうかだ。

実際にはそう簡単ではないだろう。中国社会の特殊性──個人情報保護という観点が大きく欠けている──は、さておくとして、世の中には「頑張ったら報われる世界」に対して努力する人よりも、「出来るだけ努力せずに他人を出し抜きたい」と思う人の方が多く、往々にして力を持つ。でなければ、あれほどGoogleの検索結果が汚染されまくることはなかろう。ちゃんとしたコンテンツを作るよりも、ちょっとしたセコい工夫で順位を上げる方が楽だ、と多くの人は知っている。あるいは、食べログの星の数はもっと飲食店の正しい姿を反映して、ミシュランばりの信頼性を勝ち得ているはずだ。食べログを運営するカカクコムは、店舗への悪評価を削除しなくても収益を上げることができる方法を見つけ出していることだろう。

実際には、Google検索の上位が信頼に足る情報源ではないことが多く、食べログの星やレビューはごくわずかな偏ったレビュワーによって意味なく決まる単なる飾りにしか過ぎない。

全てのものがインターネットに接続され正確にデータベース化される事で、善行がキチンと評価されるようになったとしたら、私達の社会は大きく良い方に変わるだろう。

これは論理的には正しい。しかし、そういう社会は決して訪れないだろう。残念ながら、そのような性善説が通じる社会はこれまで実現したことはなかったし、これからも訪れることはない。まあ、シビュラシステム(Wikipedia)でもできれば別だろうが。

土曜日, 4月 27, 2019

「親をリストラして、子供を雇う」という無限機関は動作するのか

Image from Gyazo

いまどきの企業が欲しくて仕方がない若者という「資源」は、いまどきの企業がリストラしたくて仕方がない40~50代の社員の家庭で、子どもという「原材料」からつくりあげられている。

「45歳以上はリストラしたい」+「高技能の若者が欲しい」=「子どもが増えない」 - シロクマの屑籠
https://p-shirokuma.hatenadiary.com/entry/20190424/1556094600

親をリストラして、子供を雇う。1つの私企業としては最適な判断だろう。それぞれの個人のもっとも「使える」時期に働かせ、「使えなく」なったら捨てる。しかし、社会全体としては、そんなに簡単ではない。リストラ対象になる45歳の社員の子供はというと、今時ならまだ大学を出ていないことが多いだろう。リストラされた社員の息子は、金銭的に十分な教育を受ける機会を奪われる。リストラする方に回れた社員の息子はいいだろうが、数としてはリストラされた社員の息子の方が、この考え方に基づくなら、多くなるのではないか。これは部分最適化が全体にとって最適ではない判断のいい例だろう。あるいは、ミクロ的には正しくても、マクロ的には誤っている判断とも言える。

もちろん、単純な年功序列など大企業であっても、もはや夢物語に過ぎない。歳をとるだけで敬われる時代はすでに終わっている。しかし、歳をとれば必ず捨てられる時代が来たと感じられるなら、大変なディストピアが実現したことになる。年寄りはいつまでも(金のない状態で)生きねばならず、若者は数十年後に必ずそうなると思えるなら、もはや希望はどこにもない。1人あたり数千万円の投資に相当する子供を産み、育てることに踏み切れないのもわかる。社会のごく一部、景気のいい業界に居場所を見つけ、そしてSNSなどで自意識を満足させつつ、大多数の幸福には目を瞑ることのできる人間のみが、この社会を望ましいものと考えられる。そんな時代がすでに到来しているのではないか。

 

木曜日, 4月 11, 2019

文系の大学院は墓場への道か

Image from Gyazo

組合の志田昇書記長は、「非常勤講師はかつては研究者の『最底辺』の職だったが、今はそれすら難しい」という。常勤教員でも、募集の多くは任期付き。これでは人生設計が立てられない。「博士課程まで進んでしまうと、破滅の道。せっかく育てた人材が、どんどんドブに捨てられている」

「家族と安定がほしい」心を病み、女性研究者は力尽きた
https://digital.asahi.com/articles/ASM461C8QM3YULBJ016.html

記事を何度も読み返した。非常に辛い。

西村玲氏は、大変優秀な研究者であったとのこと。勤勉で、かつ実績があっても大学に籍を置くことができない。マクロ的な視点から見れば、大学で必要とされないジャンルの研究は「無駄」である。西村氏の研究領域は、パッと見ただけでかなり厳しいだろうと想像できる。近代思想史、しかも仏教だと、哲学より需要が少ないだろう。そういうジャンルは、どうしても削減される対象になりやすい。これをひっくり返すのは難しい。

社会としてできることは、博士課程に進学したが、大学など研究機関に職を得ることができなかった人を一般企業などに迎え入れるルートを(補助金を出してでも)整備するくらいだろうか。博士崩れは、身体障害や発達障害を持つ人よりも少ないだろうし、なんとかなって欲しい。個人的には、そう強く思う。

ミクロ的に見るなら、もう少し戦略的に動けなかったのか。本当に研究を続けたいのであれば、もうちょっとポピュラーなところ(近世日本文学とか?)で実績を作って職にありついてから、好きな分野にスライドすればよかったのかもしれない。しかし、そんなことをしていたのでは、とてもこの量の研究成果は残せなかっただろう。

また、結婚が(特に女性にとって)最後の砦であることは確かだが、40代になってから1回り年上の男性との結婚はリスクが大きい。できれば、20代に結婚を考えて欲しかった。

好きなことを見つけ、人並み以上に努力していれば、お金持ちにはなれないまでも、生きていくことはできる。両親はそう信じて生きてきた。一人娘も価値観を共有していたという。

大変残念ながら、もはや「人並み以上に努力していれば、生きていくことはできる」という時代は終わった。日本では、とにかく戦略的に動かないと、努力は必ず搾取される。そして、生きていくことができなくなる。善人は、道端で朽ちていくのだ。もちろん、それでいいという人もいていい。そういう人が生活できる世の中になって欲しいと思う。しかし、もう無理だろう。ワシは優秀な研究者ではなく、そのルートからドロップアウトしたからこそ、まだ生きているのかもしれない。

日曜日, 3月 03, 2019

「真面目」「お人好し」は悪徳

ワシが中学生や高校生の頃は、「彼は真面目だ」と言えば、それは褒め言葉であった。学生の頃はそれでもいいのだが、ビジネスマンとしての活躍を求められるようになれば、「君は真面目だ」と言われれば、それは貶されているのだと感じなければならない。

我々の中から一つの才能が表に現れてくるときには、必ず、その才能に見合った人格が表に現れてくるのです。『なぜ、優秀な人ほど成長が止まるのか』(田坂広志、ダイヤモンド社、p.174)

つまり、一つの人格だけで仕事の全場面を乗り切ろうとするのは、真面目であっても効果的ではなく、成果に結びつかないことが多いということだろう。

また、「お人好し」ももはや悪徳である。人に好かれるのはある種の立場の人には必須かもしれない。しかし、自分が損をするような選択肢も、相手に言われたらそのまま受け入れてしまうような性格は、結果として自分を苛み、周囲の人にも回り回って悪影響を与える。道理に合わない要求は正しく断るのが誰にとっても良い。

生きていくのに必要なのは、戦略である。戦術ではない。人生はある一時期だけうまくいっていても仕方ない。全体として破綻のないようにマネージする必要がある。そして、真面目な奴はそれに失敗することが多い。わかりやすいのが学歴だけがすごいが、その後の人生がパッとしない、入試に最適化したバカだ。

…というのが、ミクロ的に社会を見た時の話。マクロ的に社会を見ると、真面目やお人好しを軽んじるようになると、社会的なコストが上がる。先のことを考えずに、安価にいいものを作るという職人の文化は、陳腐化したときに社会の効率化の足を引っ張るので悪者になりがちだが、これをすべてなくすのが本当に社会のためになるのかは、よくよく考えたほうがいい。給料は高くできなくても、社会的な評価を与えておいたほうがいい仕事はたくさんある。今の日本社会に問題があるとしたら、そういう考え方を国の上層部が忘れつつあるようにしか思えないことだ。これもグローバル化の顕現なのであろうか。

日曜日, 12月 16, 2018

人手は余っている。足りないのではない

コンビニ

実は今、人手は全然不足していない。むしろ余っている。余っているからこそ、賃金が上がらないのだ。

人手は全然不足していない。コンビニの経営者は今、AIやロボットの値段が安くなるのを待っているだけだ。

いやいや、募集してもなかなか採用できない。数年前と比べると、応募者の質が目に見えて落ちた。だいたい応募者が減ってきている。人手が足りていないのは明白だ。そう思っていた。

だが、足りていないのは、人手ではなく「奴隷だ」と岩崎夏海氏は言う。

足りていないのは「人」ではないからだ。足りていないのは「奴隷」である。安い賃金で働いてくれる「奴隷」がいないから、多くの企業が潰れているのだ。

「この給与で、この仕事ができる人がいない(来ない)」ということである。「いくらでも出すから、この仕事ができる人を連れてきて」という状況なら、大半のポジションは埋まる。いくら出しても、その仕事ができる人がいない、というのは芸術家やごく一部の経営者、スポーツ選手など非常に特殊な技能を必要とする仕事に限られる。ワシの仕事なんて、「年収3000万円出す。キャッシュで半額前払いする」と言えば、いくらでもスキルのある応募者は集められる。会社が一カ月でつぶれそうだが。

そして、仕事は減っているらしい。にわかには信じがたいが、よくよく考えてみたら、その通りであろう。

この問題の本質は、「賃金が上がらない」ということにではなく、むしろ「世の中から仕事がどんどんと減っている」ということにあるということが分かる。世の中から仕事がなくなっているから、人々の賃金も下がっているのだ。

岩崎氏はご存じないのかもしれないが、最近はさすがに賃金は上がっている。特にコンビニは、都市部・夜間は時給1200円というのを見かけるようになった。また、同業者では、未経験者でも月給20万円+ボーナスに加えて、何か色を付けないと求人サイトでは目立たなくなっている。

それはともかく、仕事が減っているというのは、部分的にはよくわかる話だ。たとえば、雑誌のライターや編集者は20年前の1/10もいないだろう。当然である。雑誌が休刊したのだから。代わりに、ネットに公開するためのコンテンツに携わる人は10倍くらい、いやそれ以上になっているはず。ただし、求められるものが変わってしまい、ライターであれば、雑誌のライターの数十分の一くらいのギャラで書いている人がたくさんいる。今のネットメディアで1文字10円はかなり高いほうだが、昔、「400字5000円以下では書かない。なぜなら、そういうレートが一般的になってしまうと、みんな困るから」と言われたことがある。さすがに、今はその人もそのレート以下で書いているはずだが。

さて、どうすべきか。まず「奴隷」に頼る会社は、今後ますます人材不足に悩むことになるだろう。経営者は考え方を変えるべきだ。「そんなことを言っても、給与を上げたら赤字になってしまう」というなら、これまでの仕事を捨てて、別の仕事を会社の生業とすべきである。そして、「奴隷」として雇われることに慣れた者は、一刻も早く、沈みゆく船を捨てる決断をすべきだろう。もしそれができなければ、「奴隷」として一生を終わることを受け入れるしかない。

ワシ?ワシは難しいのう。

水曜日, 8月 29, 2018

外国人の国保悪用防止へ

健康保険被験者証

医療目的で来日し、本来なら国保加入の資格のない外国人が「留学」と偽って保険を使うようなケースが目立つという。

http://www.sankei.com/politics/news/180829/plt1808290026-n1.html

やっと改善の方向に向かいつつある、と言うべきか。健康保険は、まずその人が所属する国が考えるべき問題であり、他国の制度を不正に利用すべきではない。もし高額な医療を受けたいのであれば、まずはその対価を支払うべき。ただ、問題もあって

平成24年、住民基本台帳法の改正に伴い、3カ月超の滞在で国保加入が義務付けられるようになった。国保加入によって一定額以上の自己負担を免除する高額療養費制度を利用することもできるため、

正規の方法で入国して3カ月滞在すれば、高額な治療も安く受けることができることになる。国保加入義務は、無保険者の保護より無保険者を治療して医療費を踏み倒される医療機関救済の意味が大きいだろう。ただ、日本国内で高額な医療を受けるために来日する人は、「金がない(惜しい)」という理由で治療途中に病院から抜け出して医療費を踏み倒す人とはあまり重ならないと思われるので、ガンやAIDSの治療など高額な医療、直ちに人命に関わるものではない医療は保険対象外とするなど、きめ細かな対応が必要になるかもしれない。

火曜日, 8月 21, 2018

Amazonでまだまだ続くデリバリープロバイダー問題

Delivery provider

21時に入り口が自動施錠されてしまうビルに配達させたら、22時に持ってきて「不在につき持ち帰り」とか表示するのがデリバリープロバイダークオリティだが、再配達の指定時間もほぼ意味がない。14時〜16時の選択肢があったから指定したところ、上の画像のような表示に。これが実際のところ、可能な配達状況なんだろうが、それならそれで14時〜16時という選択肢を出すのではなく、「本日」「明日」とかにしてくれ。20年くらい前はそんな感じだったはず。

先日までは、配達時間を指定したらヤマトが配達してくれたのだが、最近は時間指定してもデリバリープロバイダー(SBS急配など)が持ってくるようになったので、諦めて時間指定を止めた。これでは、コンビニ預かりにすべきか。いや、コンビニにあまり負担をかけたくないので、本当は嫌なのだが。

日曜日, 4月 08, 2018

人類は世界大戦を望んでいるのか?



経済絶好調なドイツの"報道されない貧困" | プレジデントオンライン | PRESIDENT Online
その一方で、ドイツでは、豊かな人がさらに豊かになっていく。排ガス規制を逃れるために不正な制御ソフトを使ったスキャンダルで、大打撃を受けたかのように思われているフォルクスワーゲン社だが、2017年の純利益は114億ユーロ(約1兆5000億円)と、前年に比べ倍増。それを受けて、2018年3月に発表された同社の重役たちのボーナスの額は、CEO(最高経営責任者)のマティアス・ミュラーの場合で1010万ユーロ(約13億円)にのぼった。
「富める者が貧しき者から搾取している」ように見えるかもしれないが、これがグローバリズムの結論だと思う。トランプは保護貿易主義に戻すことで、何とかしようとしている(振りをしているだけだろうが)。米国が世界中から金を借りて、国内で使いまくり、代わりに世界中にドルをばらまいている仕組みだが、ここで世界にドルをばらまくのを止めると、どうなるのかね。

それはともかく、この仕組みを変えるには保護貿易主義に戻す以外に、侵略を伴う大きな戦争をやる方法がある。可能性はほぼゼロだが、欧米が中国に侵略してバラバラにするとかやれば、あちこちで状況がリセットされよう。スマホが全然売れなくなって、ネット広告も出稿が激減し、輸出入も制限される事態になれば、自動車・ハイテク企業などは軍事・資源以外かなり小さくなって貧富の差は縮まる。国全体が軍事態勢になって、巨額の利益を上げている企業から吸い上げればさらにいい。

しかし、そんな世界は訪れないだろう。ここはひとつ考え方を変えて、世界は中世や古代ローマなどのように貧富の差が非常に大きいのが普通である、としてはどうか。もはや、戦争や独裁者など社会的な混乱なしで、所得の再分配は不可能である。ミクロ的には「世の中、こんなもんやろ」で済ませることはできる。マクロ的には、国内消費が減るので、ソフトバンクのように国内では貧乏人から広く浅く儲けておいて、海外に大きく投資する企業が増えていくに違いない。

ドイツのように移民を受け入れて社会の構成員を増やし、国内消費を補う手もある。副作用として必ず社会不安が大きくなるが、そこを我慢するかどうかはその国の市民がどう考えるかによる。移民を受け入れておいて排斥するか、現在の日本のように最初から入れないようにするか。おそらく、平穏な共生は難しいだろう。

土曜日, 3月 24, 2018

日本が現金払い主義から抜け出せない理由は何か



日本が現金払い主義からまるで脱せない理由 | 家計・貯金 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

現在、日本企業の製造現場はミリ単位の合理化を延々と続けているが、その一方で経理などのバックヤードは、相変わらず昭和時代の非効率なビジネススタイルを守っている。給与の支払いや取引先への支払い、海外送金をはじめとして、仕事のスタイルそのものを変えていこうとしない。

海外との競争にさらされる製造の現場などでは、合理化した上で、特化したものづくりにいそしんでいる反面、バックヤードは旧態依然としたやり方が定着しており、デジタル化は遅々として進まない。だいたい、いつまで領収書を紙で精算させるんだよ。100年くらいやり方が変わってないだろ。バカか。なぜ領収書を電子化して、暗号化して改竄不能な情報をスマホで読み取らせて、経理にそのまま送れるデータにしないのか。経理の補助を仕事としている奴らが、自分の仕事がなくなるのが嫌さに邪魔してるんじゃないかと思ってしまう。

なぜ現金払い主義がここまではびこったままなのか、記事ではATM利用手数料が銀行の収入のうち、少なくない割合を占めていることを理由のひとつとして挙げている。つまり、ATM網を維持するには、時間外や提携機関からATMでお金を引き出してくれる人が必要だとのこと。これはわかる話だが、その状態に安住するのはよくない。また、コメントでは、他にも理由が挙げられている。いくつか挙げておきたい。

  • ネックはやはり電子マネーの無駄な多さで、金融ではなく交通や小売り企業が主導権を握ってしまった不運
  • 日本が海外に比べて、安全な国である証拠ではないかな。それと、ニセ札も少ない。
  • 日本は交通系電子マネーを導入するときにICカードのほうが高い区間を作ってしまった。ロンドンでは、導入当初からICカードが半額程度に設定された
  • 店側がキャッシュを望むからそれに合わせてしまう。決済デバイスの導入費、維持費、決済手数料を嫌ってる
  • 導入側も多額の投資が必要、規模が無いところでそれをするのは非効率だし、先に述べた交換手段の交換によるポイントなどの付与の停止、そもそもの交換の停止がある以上、現金を超える流動性は担保できる現金にかわる支払い手段は存在しない

振り返ってみれば、出版業界も上ではメディアミックスとか、SNSの積極活用とか、いろいろあるみたいだが、末端のワークフローはビックリするほど変わっていない。この20年で変わったところと言えば、(1)QuarkがInDesignになった、(2)紙ではなくPDFでゲラを送るようになった、くらいだろうか。一部の環境では、(3)編集者が組むようになった、(4)入稿データはオンラインで送付できるようになった、というのが加わるが、(4)はともかく、(3)は進歩とは言いづらい。日々、紙に出力しては、赤ペンを握って、デザイナーと紙でのコミュニケーションを続けている。まあ、フリクションボールの登場は画期的ではあったけど。

このように日本が世界標準から大きく取り残されるのには、日本人独特の思考の癖のようなものが関係しているのかもしれない。「社会全体のためには、今の自分にはちょっと不利だが、こうすべき」「今の自社には若干不利な変更だが、その先で何か取り返す方法を考えたい」「このままでは既存の仕組みは時代遅れになるから、ここは『損して得取れ』で先に進めたい」といった先を見通した考え方を持たないトップが多すぎる。その結果が、古くはガラケー天下をiPhoneで完全に粉砕された過去であり、現在あるものとしては、不便すぎてアーリーアダプターでさえ尻込みしたくなる電子マネー規格の乱立であり、これから出てきそうなQRコードによる決済規格の乱立であろう。内需だけである程度食えるから、新しいことを考えるとババを引くハメになってしまう、というのはわかるのだが、そこは各組織のトップが判断してほしい、あるいは判断すべきところだ。

金曜日, 5月 19, 2017

若者が老人を支える社会から、大人が子どもを支える社会へ

資料2 不安な個人、立ちすくむ国家~モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか~(PDF形式:19,837KB)

2025年には、団塊の世代の大半が75歳を超えている。それまでに高齢者が支えられる側から支える側へと転換するような社会を作り上げる必要がある。そこから逆算すると、この数年が勝負。

Facebookでは「長すぎて読めない」という意見もちらほらあったが、各ページの一番上の見出しだけ拾っていけば、現状分析のところは特に難しくない。たいしたことは書いてないが、よく資料を調べていると思う。問題は結論のところ(上の引用部分)で、やや牽強付会のきらいがある。しかし、それ以外の部分は非常にいい。こっちが結論かな。

①一律に年齢で「高齢者=弱者」とみなす社会保障を止め、働ける限り貢献する社会へ
②子どもや教育への投資を財政における最優先課題に

 

May 19, 2017 at 05:00PM

示談金目的の詐欺師がいるとか

【緊急取材】痴漢疑われた男性死亡~刑事に聞く、痴漢捜査の裏側

女性の主張を吟味もせずに丸呑みしてしまう警察官が多いのも問題。中には示談金目当てで被害を申告する常習者もいるからね。

示談金目的で被害を申告するバカは何とかしてくれ。でないと、男にとって電車の中はスラム街と同じで、いつ強盗に遭うのかわからない危険な場所であり続ける。

May 19, 2017 at 01:46PM

水曜日, 5月 17, 2017

痴漢冤罪はやはり逃げるべき?

痴漢:身に覚えがない場合…逃げるは損だし罪になる - 毎日新聞

生駒さんは「逃げるのではなく、上手に立ち去れ」と助言する。

だから無理だって。それ、ずいぶん前から言われていたけど、正義感にあふれた善意の男ががっちり腕をつかんでいたらどうするんだ?

疑いを晴らすためには日ごろの人間関係も大切だ。

節子、それ法律と関係ない。処世術や。

スクリーンショット 2018 03 18 02 17 47
 
May 17, 2017 at 06:55PM

木曜日, 5月 11, 2017

やはり線路を逃走すべき?

痴漢の疑いで「線路に逃走」がダメな法的理由 | 法律で見える鉄道のウラ側 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

記事よりコメントの

1. 痴漢犯罪捜査について、推定無罪の原則維持するように懸念を表すること
2. 犯罪の証明責任を検察側に強く求めること
3. 私人逮捕の問題や警察による聴取の任意性を明確にアピールすること

これに賛成する。おそらく、冤罪にもかかわらず、逃げずに逮捕されて職を失い、最終的に無罪として釈放されたものの社会的に抹殺されてしまう危険性の方が、線路上を走って逃げて電車にはねられて死ぬ危険より大きいだろうと考えられるので、線路上を逃走する人を一概に責める気になれない。

スクリーンショット 2018 03 18 01 42 32

May 11, 2017 at 03:40PM

火曜日, 5月 09, 2017

高齢者への課税強化から逃げるな

小泉世代の下克上 「こども保険」が安倍1強に風穴  :日本経済新聞

消費税なら世代を問わず薄く広く負担するが、この保険料を払うのは現役世代のみで、余裕のある高齢者は対象外。現役世代でもこどもがいない世帯や子育てが一段落した世帯に受益はなく、負担だけが増える。

むしろ逆で、高齢者のみに課税し、「次の世代を育てるため、余裕のある人は未来に投資してください」などと言って、理解を求めるべき。いい加減、金はないが取りやすい人から取るのは止めて欲しい。せっかく若い人が好きなことを言えるのだから、そっちに向いてもいいだろうに。

スクリーンショット 2018 03 18 01 37 46
May 09, 2017 at 07:36PM

月曜日, 5月 08, 2017

「丁目-番地-号-部屋番号」という書き方を認めるか

宅配業者からの切実なお願い…住所は省略せず正しいものを書いてほしい「この手の住所不備で照会掛けたり最悪宛所不明で返さざるを得なくなっている」 - Togetter


これはシステム側でなんとかすべき。末端(登録する人と荷物を運ぶ人)に負荷をかけるべき事案じゃないような。ちなみに、役所では「◯丁目◯番地◯-◯◯◯号 ◯◯マンション」が正しい書き方だと言われた。郵便はともかく、宅急便業者以外が持ってくると思われる荷物には、マンション名を入れた方がいいかも。

スクリーンショット 2018 03 18 01 14 46

May 08, 2017 at 05:33PM

日曜日, 5月 07, 2017

傘と自転車

傘と自転車を盗んで悪びれない人とは住む世界が違うんだろうと思う。

自転車や傘を盗む人に罪悪感はない? 常習犯の言い分にTwitter騒然 「最低すぎて意味分からない」「今でも呪いの標的にしてる」 - ねとらぼ
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1705/06/news024.html


May 07, 2017 at 02:43AM

ここはメモ帳に変更されます