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月曜日, 12月 21, 2020

MacでPDFから必要な場所だけ切り取り、さらに余白を作って書き込みやすくする方法


PDFの取り扱いは、Macだと「プレビュー」でかなりのことができるので、非常に簡単だ。今回は、PDFから必要な場所だけ切り取って、さらに余白を追加する方法をまとめておきたい。Adobe Acrobatは使わないので、Adobe Creative CloudやAcrobat Pro DCを契約していない場合でも無料でできる。

まずは、必要な部分だけをトリミングする。そして、そのページだけ適当な倍率でA4(または別のサイズの用紙)に印刷する……と見せかけて、PDFに吐き出す。

▲ここでは、中央のグラフだけを抜き出したPDFを作りたいとしよう。

▲まず[マークアップツールバーを表示]をクリックし、[長方形で選択]をクリック。そして、必要な部分を囲む

▲このようなアラートが表示されるので、そのまま[OK]をクリック。ちなみに、PDFのトリミングは画像のトリミングと異なり、見かけ上、削除された部分がデータ上も削除されるとは限らず、単純に隠されている=表示されないだけのこともある。見られたくない場所は、トリミングではなく墨塗り機能を使うか、トリミング後に画像に変換してから再度PDFに変換するなど、工夫が必要だ。


▲Command+Pを押すか、ファイル/プリントを選択。すると、このような画面になるので、[ページ]で[サイドバーで選択中のページ]を選択。次に、[サイズ調整]を選択して大きさを調整する。最後に、左下の[PDF]リストボックスから[PDFとして保存]を選択する。

▲必要なグラフの周囲に、空白が十分に取れた。

PDFの扱いについては、Windows 10よりもmacOSの方がずっと楽だ。Macユーザーはぜひ使いこなしたい。

追記 少しだけ余白を足したいなら

周囲全体に若干の余白を足したいだけなら、Acrobatで印刷サイズを少し大きくするという手がある。ただし、上の例のように小さくトリミングした何かをA4用紙の中央に配置する、と言った目的には向かないようだ。

Acrobat でPDFに余白を足したい

Acrobat では PDF を任意のサイズに切りとる「トリミング」の機能は存在し こちらの記事 でも紹介しておりますが、既存の PDF に任意のサイズの余白を足すには少し工夫が必要です。 その方法をご紹介します。 今回は足された余白部分が可視化しやすいように黒色の PDF ファイルを使用します。



月曜日, 11月 16, 2020

IllustratorでPDFを美しく配置する方法【追記あり】


PDFを切り取って余白を作りたいとき、結構苦労する。 たとえば、ゲラの一部に赤字を入れたいとき、キツキツにトリミングされたPDFをもらったときなど、どうしたものかと思うだろう。もちろん、印刷して赤字を入れてスキャンするならいい。しかし、ペンで手書きできるタブレットを持っているのに、印刷という本来不要なステップを挟むのはよろしくない。

Acrobatでできそうに思うかもしれないが、その機能は見当たらない。もしあれば教えていただきたいが、ワシの知る限りではAcrobatにはトリミングの機能はあるが、余白を追加するには別のアプリが必要だ。

無料でできる方法もあるのだろうが、Adobe CCを契約中なので、今回はIllustratorを使ってみよう。環境はMacのCatalinaだ。余談だが、Catalinaにアップグレードしたら、32bitドライバが全部動かなくなったため、キヤノンの古いプリンターが使えなくなった。まあ、Windowsもあるし、iPhoneやiPadからでも印刷できるので、今のところはなんとかなるのだが…。この話はまた次回書くことにしよう。

閑話休題。手順を紹介しよう。

1.PDFをトリミングする

プレビューでやってはいけない。プレビューはPDF編集ツールとしても大変優秀なのだが、独自の形式で吐き出すので、プレビューでトリミングしたPDFはIllustratorで読み込めないことがある。Acrobatを使うのがオススメ。

2.IllustratorでA4のファイルを作る

新規ファイルをA4サイズで作成する。ファイル/新規を選択して、ダイアログでA4を選べば4よい。

3.PDFを配置する

ファイル/配置を選択して、トリミングしたPDFを選択し、アートボード上をドラッグして配置する。

4.位置とサイズを調整する

トリミングしたPDFを適当に移動、リサイズして作業完了。

実は、Illustratorにもトリミング機能があるので、配置した後でオブジェクト/画像の切り抜きを選びたくなるのだが、これはあまりよろしくない。なぜか。2枚の画像を御覧いただきたい。



上が、Illustrator上でトリミングした結果。下が、トリミングしたPDFをIllustratorに配置した結果。下のほうがずっとキレイなのは一目瞭然だ。なぜか、Illustrator上でトリミングすると、ラスタライズされるのか、ガタガタになってしまう。

この手順は、毎月1回程度、必ず実行するのだが、記憶力の衰えてきたワシは覚えていられず、毎月「どうだっけなあ」と試行錯誤している。さすがにあんまりなので、メモしておく。

追記 印刷コマンドをうまく使えばIllustratorは不要

Macでは、「プレビュー」でトリミングした後、Command+Pなどで印刷する際、プリンターに出力するのではなくPDFに保存すると、きれいな状態で保存できた。この方法はできないと思い込んでいたのだが、どうやら問題ない模様。今後はこれでやるか。なお、聞いた話では、WindowsではAcrobatでできるとか。


火曜日, 4月 23, 2019

Macで見開きのPDFを片ページずつにするには

Image from Gyazo

見開きのPDFを片ページずつにしようと思ったら、まず思いつくのはページを複製して、Acrobatのトリミングツールで片ページずつトリミングしてしまう方法だ。

Adobe Acrobat DC での PDF ページのトリミング
https://helpx.adobe.com/jp/acrobat/using/crop-pdf-pages.html

この方法は確実だが、1ページずつ作業しないといけないので、時間がかかる。もしPDFが100ページもあると、この作業はきつすぎる。

このとき、「ポスター」印刷にすればページを2つに分割して印刷できる。Windowsならプリンタドライバを「Adobe PDF」にすれば、PDFとして保存も可能。ただし、Macではこの手は使えない。印刷画面で「PDFとして保存」を選んでもエラーで弾かれる。昔のMacでは、Windowsと似たような手が使えたようだが、今は無理だ。

…という意見が多いのだが、実はできる。「VipRiser」をインストールしてプリンタとして指定すれば、印刷メニューからPDFを作成可能だ。なので、「ポスター」印刷で見開きを片ページずつに分割するのも簡単。ちょっと時間がかかるのと、できたPDFのサイズがやたら大きい(元ファイルが22MBなのに、分割後は100MBを超えた)のが玉に瑕か。導入はそれほど難しくはない。一応、ソースはこちら。

あの「PDFプリンタ」をもう一度 - 新・OS X ハッキング!(174) | マイナビニュース
https://news.mynavi.jp/article/osxhack-174/

なお、Mac App Storeには有料版のような「VipRiser PDF Ops」というアプリがあるが、これはWorkflowに使う機能を集めたもので、ページを分割したいだけなら必要ない。おそらく、これだけをインストールしても何も起こらないのではないかと思う。ただし、作者へのドネーションにはなるので、気に入ったら買うといい。

金曜日, 3月 15, 2019

閲覧期限を過ぎたPDFは読めないようにするには

PDF文書を第三者と共有するとき、特定の期日までは読んでもかまわないが、それ以降は乱用を防ぐために削除したいことがある。削除したいと言っても、相手のパソコンから勝手に削除することはできないので、期限が過ぎたら、共有したPDFを開いても読めないようなPDFを作って渡すのはどうだろうか。

そういった仕掛け付きのPDFを作るには、アドビの「Acrobat Pro DC」が必要だ。有料だが、月々1580円(年間契約あり)から使える。考え方としては、PDF上に邪魔なボタンを配置しておき、期日まではJavaScriptで自動的にそのボタンを非表示にするが、期日をすぎるとJavaScriptが動作しなくなって、邪魔なボタンが表示されたままになる……という仕組みだ。

ここで紹介する手順で作成したPDFは、「Acrobat Reader DC」または「Acrobat Pro DC」など、JavaScriptの実行が可能な一部のPDFリーダーでしか正しく開けないことに注意してほしい。Macの「プレビュー」などJavaScriptの実行機能がないビューワーでは、邪魔なボタンが表示されたままになり、正しく表示できない。

なお、この方法で作成したPDFは、設定した期日後になれば絶対に開けないというわけではない。パソコンに詳しい人なら開く方法を思いつくかもしれないので、過信は禁物だ。また、無料の「Acrobat Reader DC」だけでは、以下の手順は実行できない。

322 01
▲閲覧期限を設定したいPDFをAcrobat Pro DCで開く。右のメニューから「フォームを準備」をクリック

322 02
▲次の画面でファイルを選択しておき、「開始」をクリックする

322 03
▲ファイルによっては、フォームが配置されてしまうことがあるが、その場合はクリックして選択し、Deleteキーを押してフォームは削除しておこう

322 04
▲画面上のツールバーでフォームボタンをクリックし、隠したい部分の上をドラッグすると、ボタンを配置できる

322 05
▲巨大なボタンが配置できた。「フィールド名」にボタンの名前をつけるが、半角英数字で適当な文字列を入力しよう。なお、あとでボタンの名前を入力しなければならないので、メモしておくとよい

322 06
▲メニューの「表示」→「表示切り替え」→「ナビゲーションパネル」→「ページサムネール」を選択し、画面左にページサムネールのバーを表示する

322 07
▲ボタンを配置したページのサムネールを右クリックして「ページのプロパティ」を選択する

322 08
▲「ページのプロパティ」ダイアログが表示されるので、「アクション」タブの「トリガーを選択」で「ページを開く」を、「アクションを選択」で「JavaScriptを実行」を選択して「追加」ボタンをクリックする

322 09
▲「JavaScriptエディター」ダイアログが表示された。ここで中央の欄にJavaScriptのコードを書き込む。コードについては、以下の記述を参照してほしい


JavaScriptのコードをカスタマイズして入力する

次に、PDFを開いたときに邪魔なボタンを非表示にするためのJavaScriptのコードを入力する。この下に貼り付けるコードを掲載するので、メモ帳などにいったんコピーし、閲覧期限の「2019/03/20」を好きな日にちに書き換えてほしい。また、開けないときのメッセージは、ここでは「can't open」としたが、好きなように書き換えてかまわない。そして、ボタンを配置したときに「フィールド名」に入力したボタン名を、以下のコードの「kakusu」のところに入力する。なお、月日は2桁でないと正しく動作しない。2020年4月5日なら「2020/04/05」としよう。

コードの書き換えが終わったら、コード全体をコピーして、「JavaScriptエディター」ダイアログにペーストし、「OK」ボタンをクリックしよう。

var comDate = "2019/03/20";
var comField = this.getField("kakusu");
var d = new Date();
var z = "yyyy/mm/dd";
if (comDate < util.printd(z,d)) {
app.alert ("can't open");
comField.display = display.visible;
} else { 
comField.display = display.hidden; 
} 

※コードの末尾にカッコが足りなかったので、修正しました(2020/7/11)。ご指摘ありがとうございました。

322 10
▲「ページのプロパティ」ダイアログに戻るので、「OK」ボタンをクリック

322 11
▲すると、もとの邪魔なボタンが表示された画面に戻る。ボタンの設定を確認するため、ボタンを右クリックし、「プロパティ」をクリック

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▲「ボタンのプロパティ」ダイアログが表示される。「一般」タブの「一般プロパティ」で「表示と印刷」が「表示」になっていることを確認しよう。ここが「非表示」などになっていると、期限を過ぎても邪魔なボタンが表示されず、そのまま読めてしまう


PDFファイルに編集制限をかける

ここまでの操作で閲覧期限を設定することはできたので、一度、Acrobat Reader DCや、本来うまく表示されないはずのPDFリーダーで動作を確認してみよう。狙い通りの動きをしないときは、コピー&ペーストしたJavaScriptのコードに書き間違いがないか、上で確認した「ボタンのプロパティ」ダイアログの設定が間違っていないかを調べてみてほしい。

次に、編集機能を制限するためのパスワードを設定する。これは、PDFを受け取った人がこのPDFを編集して、設定した閲覧期限を勝手に削除できないようにするための手順だ。

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▲右側のメニューで「保護」を選択すると、画面上にツールバーが表示される。「詳細オプション」→「セキュリティプロパティ」を選択する

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▲「文書のプロパティ」ダイアログが開くので、「セキュリティ」タブの「セキュリティ方法」で「パスワードによるセキュリティ」を選択する

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▲「パスワードによるセキュリティ」ダイアログが開くので、「文書の印刷および〜」にチェックを付けて、「権限パスワード」に編集機能を制限するためのパスワードを入力して「OK」をクリック。このパスワードを忘れて、元のPDFファイルを削除してしまうと、閲覧期限の変更などができなくなるので注意する。これで手順はすべて完了だ

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▲設定した閲覧期限を過ぎたPDFを開こうとすると、このようにアラートが表示される。「OK」をクリックしてダイアログを消しても、下に表示された邪魔なボタンは消えないので、文書の中身を見ることができない



類似の機能を提供するサービスも存在するが、そちらはAcrobat Pro DC以外の料金がかなり掛かる。かなり長い手順なので、よほど大切な文書でないとやりたくないかもしれないが、最小限のコストで収めたいなら、この方法がベストだろう。

水曜日, 4月 23, 2008

Acrobatでのトリミング方法

よく忘れるのでメモ。

トリミングツールを使用したページのトリミング

  1. ツール/高度な編集/トリミングツールを選択します。
  2. トリミングするページ上でドラッグして、トリミング境界線となる長方形を描きます。 必要に応じて、トリミング境界線のコーナーハンドルをドラッグして、希望するサイズに調整します。
  3. トリミング境界線内をダブルクリックします。
  4. トリミング境界線の余白のサイズや、トリミングされるページの情報が示された、ページのトリミングダイアログボックスが表示されます。 これらの設定は、このダイアログボックスの設定値を変更すれば、無効にしたり、別のオプションを適用することができます。

ここはメモ帳に変更されます