以下の文章は、2025年12月段階での企業へのAI導入に関する最新状況の分析である。最後に、2026年4月時点での話を追記する。
月曜日, 4月 06, 2026
木曜日, 3月 19, 2026
Claude in Excel(Claude for Excel)徹底まとめ:Anthropic公式アドインがExcelを変える──導入から実践活用まで
1. Claude in Excelとは何か
Excelの作業をもっとAIに手伝わせたい。そう思ったときに真っ先に浮かぶのはMicrosoft CopilotだがAnthropicのClaudeにも公式アドインがある。その名も「Claude by Anthropic for Excel」 だ。
2025年10月にベータ版として公開され、2026年3月現在はPro、Max、Team、Enterpriseの各有料プランで利用可能になっている。ExcelのサイドバーにClaudeが常駐し、開いているワークブック全体をリアルタイムで読み込むのが最大の特徴だ 。
もともとAnthropicは金融サービス向けの機能としてClaude for Excelを位置づけており、DCFモデルの構築や類似企業分析(コンプス)、決算分析といった金融特化のスキルも提供している。しかし用途は金融に限られない。デジタルライターや編集者にとっても、取材データの整理・収益シミュレーション・競合分析表の作成など、日常的なスプレッドシート作業を大幅に効率化できるツールである。
2. インストール・セットアップ方法
導入は拍子抜けするほど簡単だ。
- Claude.aiで有料プラン(Pro以上)に加入する。 無料プランでは利用できない。
- Excelを開き、アドインを追加する。 Windowsなら「ホーム」タブ→「アドイン」、Macなら「ツール」→「アドイン」からMicrosoft AppSourceにアクセスし、「Claude by Anthropic for Excel」を検索して取得する。
- サイドバーが表示されたら、Claudeアカウントでサインインする。
所要時間は5分もかからない。Mac・Windows両対応で、Excel 2016以降およびExcel on the webで動作する。組織展開もMicrosoft 365管理センターからマニフェストXMLファイルを使って可能だ。
なお2026年3月19日まで、全有料プラン(Pro/Max/Team/Enterprise)でClaude for Excel使用時の利用上限が2倍に引き上げられるキャンペーンが実施されている。
3. 主な機能と実際にできること
Claude in Excelの核心は「ただ質問に答える」のではなく「ワークブックの中身を理解した上で操作する」点にある。
ワークブック全体の読み込み。 複数シート・数千行のデータでも一気に把握する。シート間の参照関係も追跡できる。
セルレベルの引用(cell-level citation)。 「B3セルの=VLOOKUP式がエラーを返しているのは、参照先のシートで該当行が削除されているため」といった具合に、どのセルを参照してどう判断したかを明示しながら説明する。これがCopilotとの最大の差別化ポイントだ。
安全な編集。 既存の数式依存関係を壊さずに値だけを更新したり、仮定を変更したりできる。変更履歴も追跡して表示する。
自動作成。 ピボットテーブル、チャート、DCFモデル、競合比較表などを自然言語の指示だけで生成する。2026年3月のアップデートではピボットテーブルの並べ替え・フィルター・スキーマ変更など、ネイティブなExcel操作が大幅に拡充された。
データクレンジング・デバッグ。 重複削除、異常値検出、数式エラーの修正。モデルの整合性監査(数式エラーやバランスシートの整合チェック)をワンクリックで実行するスキルも用意されている。
ファイルアップロード。 CSV/Excelファイルをドラッグ&ドロップで直接取り込める。
MCPコネクタ対応。 S&P Capital IQ、LSEG、Daloopa、PitchBook、Morningstar、FactSetなど外部データソースとの接続に対応。Claude.aiの設定でコネクタを有効にしていれば、Excel内でもそのまま使える。
4. Microsoft Copilot in Excelとの違い
Copilotもあるのに、なぜClaude? この疑問は当然だ。
CopilotはMicrosoft 365にネイティブ統合されており、Excel・Word・PowerPoint・Teams・Outlookを横断して使える。手軽さは圧倒的だ。ただし「安全第一」のポリシーが強く、大胆な編集や複雑なモデル操作は控えめな傾向がある。
Claude in Excelは透明性と分析の深さに強みがある。セルごとの引用、依存関係の維持、数式の意味説明のわかりやすさが段違いだ。Reddit等での実際の声を見ると、「Copilotは表を作ってくれるけど、Claudeは『なぜこの式なのか』をちゃんと教えてくれる」という評価が目立つ。
なお2026年3月11日、Microsoftは「Copilot Cowork」を発表し、Anthropicはほぼ同時に自社のClaude for Excel/PowerPointの大型アップデートを行った。Microsoftの発表ではCopilot CoworkがAnthropicと共同で構築されたことにも言及されている。つまり両者は競合であると同時に協力関係にもあるという、ねじれた関係だ。
ライター・編集者にとっての結論としては、「データを読んでストーリーにまとめる」作業が多いならClaudeの説明力が勝る。両方併用が最強で、Copilotで簡単な定型作業、Claudeで深い分析や説明が必要な場面と使い分けるのがよい。
5. 最新アップデート(2026年3月時点)
2026年3月11日のアップデートは大きかった。主な変更点を整理する。
Excel ↔ PowerPointの会話コンテキスト共有。 Claude for ExcelとClaude for PowerPointが同一の会話セッションを共有するようになった。たとえばExcelで作った比較分析表のデータを、そのまま「このデータをピッチデッキにまとめて」とPowerPoint側に指示できる。タブを切り替えてデータをコピペする必要がない。
Skills(スキル)機能。 繰り返し使うワークフローを「ワンクリックのスキル」として保存・共有できるようになった。たとえば「バリアンス分析の手順」や「クライアント向けデッキのテンプレート適用」をスキルとして保存すれば、チーム全員が同じ品質で作業を再現できる。Anthropicからはモデル監査やコンプス分析など、金融向けのプリビルトスキルも提供されている。
企業向けLLMゲートウェイ対応。 Claudeアカウントからの直接利用に加え、Amazon Bedrock、Google Cloud Vertex AI、Microsoft Foundryを経由したアクセスにも対応した。企業のコンプライアンス要件に合わせた柔軟な導入が可能になっている。
6. 注意点と実践Tips
注意すべき点。 Claude for Excelはまだベータ段階の機能を含んでおり、稀に意図しない上書きが発生する場合がある。重要なワークブックを編集する前には必ずバックアップを取り、「変更をプレビューして」と指示してから適用するのがセオリーだ。
また、機密データの取り扱いには注意が必要だ。Anthropicのサポートページにも明記されているとおり、データはAnthropicの管理下で処理される。組織で利用する場合はTeamまたはEnterpriseプランを推奨する。
より良く使うためのコツ。 いくつか試して効果的だったプロンプトパターンを挙げる。
- 「このワークブックの全シートを読み込んで、○○の仮定を変えた場合の影響をcell referenceつきで説明して」
- 「変更履歴を明示しながら、△△の数値だけ更新して」
- 「このデータからピボットテーブルを作成して、□□の切り口で分析して」
ライター・編集者目線のTipsとしては、「競合サイトの収益モデルを推定して表にして」「取材データの傾向分析をチャートで可視化して」といった指示が、記事ネタの発掘に直結する。
まとめ──デジタルライターのワークフローを変えるツール
Claude in Excelは「ただのAIチャットボット」ではなく、「ワークブックの中身を理解して操作する相棒」だ。セルレベルの引用と変更追跡による透明性、数式の意味を丁寧に説明する能力、そしてExcelとPowerPointを横断するコンテキスト共有──これらは、データ整理・分析・資料化を繰り返すライター・編集者にとって、2026年現在最も実用的なAIスプレッドシートツールだと言える。
まずはProプランで導入してみて、Copilotとの使い分けを試すところから始めるのがよい。
参考情報:
- Anthropic公式「Claude in Excel」(claude.com/claude-for-excel)
- Anthropic Help Center「Use Claude for Excel」(support.claude.com/en/articles/12650343)
- Anthropic公式ブログ「Advancing Claude for Financial Services」
- Microsoft AppSource「Claude by Anthropic for Excel」
- VentureBeat「Anthropic gives Claude shared context across Microsoft Excel and PowerPoint」(2026年3月11日)
- PYMNTS「Anthropic Automates Excel and PowerPoint Workflows With One-Click Skills」(2026年3月11日)
月曜日, 12月 14, 2020
Microsoft 365 Businessのメールアドレスから転送ができなくなったときの対処法
要するに、組織外(ドメイン外)に勝手に転送するのはコンプライアンス的にも問題があるから、デフォルトで禁止しておいたよ!ということだ。気持ちはわかるが、Gmailに転送して読んでいるワシにはありがた迷惑だ。このままでは困るので、参考にやってみたのが、以下の手順。Microsoft 365(Exchange Online)でメール自動転送が失敗するようになったので対処してみた | Developers.IO
こんにちは、CX事業本部の若槻です。 今回は、Microsoft 365(Exchange Online)で設定していたメール自動転送が急に失敗するようになり、対処した際の話となります。 次のようにOutlook(Exchange Online)のユーザーメールボックスの受信トレイルールで 指定のアドレスに転送により受信メールを外部のアドレスに自動転送するルールを運用していました。 しかし、10/15頃からすべてのメール自動転送がエラーとなって失敗し、Microsoftから次のような配送不能通知が届くようになりました。(下記は Microsoft 365 サポートからのご連絡というメールに対する配送不能通知。) 配送不能通知の内容は下記のようになります。 Delivery has failed to these recipients or groups: xxxxxxxxxxxx@m.evernote.com (xxxxxxxxxxxx@m.evernote.com) Your message wasn't delivered because the recipient's email provider rejected it. Diagnostic information for administrators: Generating server: AAAAAAAAAAAA.jpnprd01.prod.outlook.com xxxxxxxxxxxx@m.evernote.com Remote Server returned '550 5.7.520 Access denied, Your organization does not allow external forwarding.
↑「スパム対策の設定」ページが表示される。細かいことだが、「迷惑メール対策」をクリックして「スパム対策の設定」ページに飛んだ。このあたり、用語を揃えておかないと、ユーザーが迷いやすいと思う。で、「送信メールフィルターポリシー」の左の矢印をクリックして、「ポリシーの編集」をクリック。
土曜日, 7月 18, 2020
Microsoft 365のメールをGmailから利用する際のトラップはどこか【追記あり】
Microsoft 365を使うことにした経緯
仕事で使っている独自ドメインを随分昔からロリポップでホストしている。Webなどはほとんど使っていないので、どうでもいいのだが、メールは時々重要なものを送受信する機会がある。ロリポップは以前は低価格で使い始めやすいのが良かったのだが、最近は同等のサービスも増えてきており、特に価格面でのアドバンテージはない。ただ、大手プロバイダーが提供するサービスよりはやはり安い。それで、なんとなく使い続けていたが、時々困ったことがある。
あるメールサーバからスパムメールが大量に送信されると、受信側のサーバが発信者のメールサーバをdenylist(ブラックリスト)に入れることがある。すると、そのメールはサーバ側ではねられてしまい、受信者のメールボックスには入らない。「送ったのに届かない」「エラーが返ってくる」という状況が発生するわけだ。
これまで、そのメールアドレスで受信したメールは、@niftyのあまり使っていないアドレスに転送していた。こうだ。
で、ロリポップ→@niftyのところでエラーが発生し、@niftyがロリポップからのメールを受信しない設定になっていた。そこで、エラーメールが送信者に届いたわけだ。
これは大変カッコ悪いし、困る。一応、デジタルで飯を食っているオッサンとしては、これを放置はできない。しかも、実はこの問題はこれが初めてではなく、おそらく3回目くらいだ。数年に一度くらいある。
ということで、メールサーバを移行することにした。ちょうど来月には契約が切れる。移行先だが、G Suiteはすでに別のドメインで利用していたので、今回はMicrosoft 365のBusiness Basicを契約することにした。価格的にはG Suiteとほぼ同じで、年間契約なら6,480円(たぶん税別)。1ヶ月540円相当だ。Officeアプリはややこしいことに、個人のMicrosoft 365 Personal (以前のOffice 365 Solo)を契約しているので、そちらで賄うことになる。キャンペーン中だとかなんとかで、Business Standardなら半年無料だったりするのかもしれないが、気にしない。
Gmailから送信できない!
ドメインのホスティングは、ムームードメインで契約している。継続利用だと、別にムームードメインが特に安いわけではないが、先日長期契約したばかりだったので、今回はドメインの移行はしない。なので、独自ドメインによるメール送受信を可能にするには、DNSの情報を書き換える必要がある。具体的には、ムームードメインでドメインを持っていることの証明(TXTレコードを指示通り入力する)とMXレコードなどの所定の情報の登録が必要になる。ちょいちょいググりながら入力していくと、意外とすんなり入力は終わった。また、意外なことに30分もしないうちにDNS情報が行き渡ったのか、Web版Outlookでは独自ドメインのメールアドレスを使った送受信が可能になった。
メイン環境のGmailへの転送設定もすんなり終わった。これで受信はできた。あとは送信だ。ただ、これはかなり苦戦した。メールサーバ「smtp.office365.com」に設定して、いろいろ入力してみるのだが、エラーが表示される。一晩寝て思いついたのは、アプリパスワードだ。
2段階認証を設定しているため、その認証方法に対応しないアプリにパスワードを通そうと思ったら、もともとのパスワードではなく、そのアプリ用に作成したアプリパスワードが必要になる。まず、これを作成する画面が見つからずに、数時間消費した。誰かの役に立たないとも限らないので、リンクを置いとこう。
https://account.activedirectory.windowsazure.com/AppPasswords.aspx
もしこの画面がちゃんと開かないなどの問題があれば、Microsoft 365の管理画面で多要素認証を有効にするなどの操作が必要になる。以下のサポートページなどを参照して設定するといいだろう。
多要素認証用に Microsoft 365 サインインを設定する
管理者が多要素認証 (MFA) (2 段階認証とも呼ばれます) を使用して組織を 有効 にすると、ユーザーアカウントを使用するようにユーザーアカウントを設定する必要があります。 MFA を設定することで、 Microsoft 365 アカウントのサインインにセキュリティの追加レイヤーを追加します。
アプリパスワードは発行できた。しかし…
アプリパスワードの問題はクリアできたので、もしスマホのメールアプリ(Outlook以外)に登録したくなったときは、これで行けるだろう。ただ、まだ問題は解決していない。Gmailに戻って、アプリパスワードを入力してみるが、どうしてもエラーが表示されてしまう。エラーメッセージで検索してヒットしたのが、以下のサイトだ。
ポートを25番に変更しろとのこと。うーん、セキュリティ的に拙くないかと思いつつ、やってみたら通った。とりあえず、これでいいかも!【解決済】Gmailで送信エラーになる:TLS Negotiation failed, the certificate doesn't match the host - HANAUTA INC.
先週の金曜(2020/4/10)あたりから、メール送信後にエラーで返ってきてしまっていたのですが、一時的にはエラーが起きないよう応急処置ができたのでメモ。 推奨ではないですが、同じような現象ですぐ解決したい方の助けになれば幸いです。
…と思ってテストメールを送信してみたら、Outlook.comからエラーが返ってくる。@niftyも(ミスって送信した)取引先のサーバも漏れなく拒否してくる。そりゃそうだよな。送信しても届かないのなら、なんの意味もない。
SMTPサーバを「smtp.offfice365.com」ではなく、pingを打って返ってきたホストに変更しろという意見も複数見たので、試してみたがダメ。
今度はGmailとMicrosoft 365の関係に絞って検索してみたら、ヒットしたのが、ここ。
Office365のメールをGMailで送受信する
この記事は 2018年3月8日 に書かれたものです 諸般の事情でOutlook(Office365)を使うことになりました。 ...
そこに書いてあったのが、これ。
まぁ日本国内からの利用なら大抵の場合は outlook-japan.office365.com で行ける気もします。SMTPサーバを「outlook-japan.office365.com」に書き換えて試してみたところ、もういったい何を苦労していたのか全然わからないよ!ってくらい、すんなりと通った。
なんとか懸案の問題が週明けまでに解決したので、メモしておく。疲れた。
木曜日, 5月 09, 2019
トップが変わると会社は変わる
変貌するMS かつては囲い込み、いま「オープン化」:朝日新聞デジタル
米マイクロソフト(MS)が変貌(へんぼう)している。かつては他社を押しのけてウィンドウズを販売し、顧客を囲い込む姿勢で知られたが、今のキーワードは「オープン化」と「多角化」だ。グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルの「GAFA」の陰に隠れてかつてほどめだたないが、実は今の時価総額は4社を上回る。何が起こっているのか。 ...
ウィンドウズとビジネス統合ソフト「オフィス」を二本柱に、オープンソース陣営とは激しく対立してきた。それを大きく変えたのは、14年にCEOに就いたナデラ氏だった。ナデラがトップになって、MSは本当に180度変わったよね。IT企業の首位をGoogleやAppleに明け渡して(時価総額とかはさておき)、追う立場になったのがプラスに働いたのかも。ただ、通常は、追う立場になれば、すでにある売上に固執するものだけど、ナデラは違った。
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PDF文書を第三者と共有するとき、特定の期日までは読んでもかまわないが、それ以降は乱用を防ぐために削除したいことがある。削除したいと言っても、相手のパソコンから勝手に削除することはできないので、期限が過ぎたら、共有したPDFを開いても読めないようなPDFを作って渡すのはどうだろう...
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コンピューター関係の話や社会問題などを時々投稿してきたが、ここのアクセスは多くない。さらに、他にX(旧Twitter)もnoteもやっていて、そちらは自分としてはまあまあ読まれているので、そちらに投稿を集中することにした。コンピューターはnoteとXに、音楽関係はXに、社会問題...
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ローマ字配列の汎用性と非合理性について、今さら付け加えることはない。どんな環境でも使えて汎用性はダントツだが、非合理的な運指をユーザーに強要するという点でも並ぶものはないだろう。 代わりとなる配列は、JISかな配列をはじめとして、もう使われなくなったもの、作者以外にユーザーの...


