Microsoft の Windows Mobile 担当グループ製品マネージャ Scott Rockfeld 氏は、「報道記者やアナリストから聞かれることの多い質問の1つは、『Windows Mobile はどうなっているのか?』というものだ」と述べた。ただ、Touch Diamondを触った感触では、もはやこのOSに明日はないと確信した。悪い意味でWindowsらしいのだ。改善しようとするが、結局はつぎはぎだらけ。根本的な改善はどんどん先送りされている。昔は、Windowsと言えば、拡張しやすく自由なOSというイメージだったが、今ではもっともレガシーなシステムを背負ったものの代名詞とも言える。とにかく直観的に使いづらい。「作法」の習得を求めてくる。TouchFLO 3Dを積んだTouch Diamondでさえ、Windows Mobileの「作法」を知らなければ、取扱説明書の解読から始めないといけない。iPhoneは、Microsoftにとっては幸いないことに、日本国内ではあまり売れていない。スマートフォンがほしいなら、Windows Mobile搭載機を選ぶしかないのだ。しかし、この牙城は、いつ崩れるかわからない砂のお城である。もしAndroidがiPhone OS並みの直観的操作を可能にしてくれるなら、Windows Mobileは衰退する一方だろう。
この質問に対し Microsoft は、Google が Android の普及に向けた壮大な計画を立てている一方で、Windows Mobile 対応のデバイスが増加し続けているという事実を指摘できる。
「Google が Android を発表して以来、Microsoft は30機種もの新しい Windows Mobile 端末を投入してきた」と、Rockfeld 氏は語る。
Androidが本当にスマートフォンを解き放つ「白馬の王子」になれるのか、それはわからない。iPhone OSをiPhone以外が搭載することはないだろう。まだしばらくは、スマートフォンは「眠れる獅子」のまま、ニッチな市場にとどまり続けることだろう。
No comments:
Post a Comment