数年前から、蜂蜜小梅配列を使っている。左右の親指にそれぞれシフトキーを割り当てる、いわゆる親指シフトの系列に属する配列だ。大変システマティックなのが特徴で、高速な入力より快適で忘れにくい配列を目指している。利用者は100人もいないかもしれないが、マイナー配列のなかでは有名なほうだろう。
配列そのものへの不満はそれほどないのだが、右親指用のシフトキーとして「変換」キーを使うため、キーボードを選ぶ配列だと言えよう。ワシは、キーボードにはかなりこだわりがあるため、メンブレンの安物を使ってタイプすることができない。そのため、Macユーザーであることも災いして、使えるキーボードが大変少ない。当初使っていた「Karabiner」がMac OSの新バージョンで非対応になってしまい、困ってしまったが、「かえうち」が出てきたことで九死に一生を得た。これで安泰かと思ったら、なんとREALFORCEの新モデルではスペースバーが長くなってしまい、キーボードの寿命が問題となってしまう。スペースバーの長さが非常に重要なので、旧モデルの終売とともに「キーボード難民」になる可能性が出てきた。
手元にある数枚のREALFORCE旧モデルがすべて壊れてしまったあとのことをいろいろと考えてみたのだが、やはりどこかで乗り換えてしまうのが安全だろう。そう思って、折に触れて、乗り換えるとしたらどの配列がいいか、考えていた。スペースバーの問題で乗り換えるのだから、左右の親指キーが必要な配列は対象外となる。つまり、飛鳥配列、かえであすか配列などが候補から外れる。行段系も今回の乗換の目的には合わない。中指シフト系が適していると思われるので、新下駄配列かなあ、しかし習得コストがバカにならないなあ、と思っていたところ、新JIS配列に関する記事を見つけた。
新JIS配列が3日で使えるようになる簡単な方法 · 日ごろのファンタジー
もしかしたらこの方法であれば親指シフトも短期間で使えるようになったかも知れません。親指シフトを覚えるときは6週間から8週間ぐらいトレーニングしていたと思うのですが、今回の方法で新JIS配列を練習してみたら3日でローマ字入力の6~7割の速度がでるようになりました。あまりにもあっさりできるようになったので、自分でも驚きでした。いままでの苦労はいったいなんだったのか...... 苦労を開始する前の...
配列としては、かなり古い方に属する。JISカナ配列の代わりに作られたカナ入力系で、センターシフトの考え方を導入している。シフトキーを押す手は左右どちらでもよく、上中下の3段にカナが配置されており、4段目はカナの入力には使わない。ちなみに「かえうち」には、あらかじめ入っている。
年の瀬も押し詰まり、一刻を争う作業が終わったのを見計らって、練習をスタートしてみたが、行ごとにある程度まとまって配置されている雰囲気がある。2日でだいたい覚えられたまではよかったのだが、蜂蜜小梅配列と面白いくらい干渉する。いくつかのキーは、蜂蜜小梅配列でキーボード中央を対象の中心として反対側にわざわざ配置したのではないかというほど、真逆だと感じる。
配列単独で見たとすれば、「T」「Y」「P」など使いたくないキーに、そこそこ使う運指があり、やや気になるかもしれない。また、「は」=「A」が苦手で、どうにも慣れない。タイプ速度は、おそらく約半分くらいではないか。ただ、ミスタイプが減ったので、そこは悪くない。
とりあえず、この1.5倍くらいのタイプ速度にならないと仕事に差し支えるので、とにかくたくさん入力して覚えたいところだ。
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