ソニーからのOEM供給を受けて、富士通が電子ペーパー「QUADERNO(クアデルノ)」を発売したのが昨年末だったか。「DPT-RP1」ユーザーのワシは、ピンチイン/ピンチアウトに対応しているのはちょっと羨ましかったが、どうやら同じ機能が追加されたようだ。
新しいファームウェアで追加された新機能のリストは以下の通り。
- ピンチ操作による拡大機能
- 目次(しおり)機能(PDFの目次に対応)
- 履歴ジャンプ機能
- ドキュメント複製機能
- ペンの色「黒/赤」組み合わせ追加
- ノートのテンプレートに「方眼罫_横」追加
重要なものを取り上げておこう。まず「1.ピンチ操作による拡大機能」だが、これは便利だ。拡大したいときは、わざわざ画面上端をタップしてツールバーを表示し、右上の拡大ボタンをタップしていたが、これが不要になる。「2.目次(しおり)機能」は、しおりが設定されていないPDFでは使えなさそうだが、どっこい(←古い)、Acrobat ProなどPDF編集ソフトでしおりを設定すれば、簡単に目的のページにジャンプできるようになった。
「DPT-RP1」で一番鬱陶しいのが、ページ移動に時間がかかることだ。「マーク」を活用すれば、多少は移動が楽になるのだが、肝心のマークは判定の精度がかなり厳しく、特に☆は注意して描いても3回に1回はミスになる(☆だと判別されない)。マークを使わない移動では、フリック操作がどうしても必要になるが、これを何度も繰り返さねばならないことにストレスを感じていた。しかし、しおりからのジャンプが楽になれば、ちょっとはマシになるかもしれない。よく考えてみたら、ワシの扱うPDFにはほとんどしおりが設定されていないのだが、Acrobat Proでしおりを設定する方法もある。
PDF のページサムネールとしおり, Adobe Acrobat DC
https://helpx.adobe.com/jp/acrobat/using/page-thumbnails-bookmarks-pdfs.html
「3.履歴ジャンプ機能」や「4.ドキュメント複製機能」は小ネタだが、次の「5.ペンの色「黒/赤」組み合わせ追加」は、メモ書きに使っている人にはいい。PDF校正など通常時は「青/赤」で十分なのだが、メモ書きしたPDFをパソコンで見ると違和感を感じることもあろう。やはり黒が欲しいと思うなら、ぜひ使ってみるべき。「6.ノートのテンプレートに「方眼罫_横」追加」は、本体を横向きにすればいいだろと思ったのだが、実はここにしれっと重要なことが書いてある。
デジタルペーパーではペンの入射角度を検知しており、それぞれ使い分けることで、ペンの書き味が最適化されます。
おいおい。
ちなみに、「QUADERNO」の売りの一つ(だとワシが思った)、カレンダーはPDFをダウンロードできる。テンプレに登録すれば、簡単にページを追加できそうだ。
テンプレート ダウンロード | デジタルペーパー | デジタルペーパー | ソニー
https://www.sony.jp/digital-paper/support/template/
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