金曜日, 8月 13, 2021

電子書籍から紙の本に回帰しつつある件


電子書籍のデメリットの一つは、古い名著が忘れ去られることだ。いや、紙の本でも同じことではある。

売れ行きが悪ければ、出版社在庫切れ(いわゆる品切れ)となっても増刷されずにそのままとなるのが大半だ。在庫があるのに、断裁処分となって絶版の憂き目に会う本もある。稀に運の良い本は復刊ということで、出版から数十年後に増刷されることがある。しかし、今は紙の本の売れ行きが落ちているから、その望みも少ない。

電子書籍なら売れなくても在庫にならないから、どんどんラインナップを増やしていける。それがロングテール理論で、電子書籍はその好例の一つだったはずだ。しかし、実際はなかなかそうはいかず、林達夫のように、名著だったが読者がすでに減ってしまった著者の本はほとんど電子書籍化されていない。Kindleで読める林達夫の本は、彼の著作ではなく、ベルクソンの翻訳だけだ。

価格は電子書籍の方が若干安い場合が多く、スペースの問題を解決してくれる。しかし、物理的なスペースを占めない電子書籍は、存在そのものを忘れてしまうことがあり、本棚に並べた、あるいは床に積んだ書籍よりも取り出しやすさ、人間の脳に対する反応の面で明らかに劣っている。

ということで、困ったことにコミック以外は紙の本に回帰しつつある。1ヶ月で20cmから30cmの本の山を築いてしまう現状はなんとかしないと。




日曜日, 8月 08, 2021

Apple Musicの楽曲に音飛び

Buxtehude(ブクステフーデ)というマイナー作曲家の曲をApple Musicで聴いていたら、音飛びを見つけてしまった。それも何箇所も。以前、Amazon Musicで発見して報告したことは書いたが、また見つけてしまうとは…。

ディスクは「Buxtehude: Orgelwerke, Vol.2」、演奏はワルター・クラフト(Org)。問題の箇所は、以下に貼っておく。

Präludium und Fuge für Orgel in D, BFK2
この曲が一番酷くて、一曲のうちに何箇所も音飛びしている。これはプレビューでも確認できるので、貼っておく。冒頭数秒後からCDのエラーのような音がする。


Präludium und Fuge für Orgel in G Minor, BFK 14
6:17, 8:17

Fuge für Orgel in B, BFK 28
1:32, 3:33

「Buxtehude: Orgelwerke, Vol.3」から1箇所。

Präludium und Fuge für Orgel in E, BFK 8
0:46, 2:50〜

一応、Appleには報告しておいたが、優先順位は低いと思われるので、いつ直るのかは不明。ちなみに、ブクステフーデの曲そのものは、宗教音楽のためか、抑揚がなく、印象に全く残らない。





金曜日, 7月 23, 2021

35.8kgのパスタを完食した

 

35.8kgのパスタを完食した。と言っても、もちろん一度にではない。2020年に注文したパスタが全部で35.8kgあって、最後まで全部食べきったのが先日だったという話だ。

2020年2月から新型コロナの感染が広まり、3月には学校の休校、外出自粛、飲食店の営業自粛が相次いで実施されていった。調理の簡単さから、一時期はスーパーからスパゲティが消え、流通の問題からイタリア産のパスタがあまり入ってこなくなった。

主食がパスタであるワシは、パスタがなくなると大変困る。そこで、先にどっさり買い込んでおいた。注文画面を貼っておこう。



1月の注文は定期的なものだったが、3月は備蓄目的なので、買い方がおかしい(笑)。わかりやすく表にまとめてみた。
これ以外に蕎麦も数kgは買っているので、1年で30kgくらいパスタと蕎麦を食べている計算になる。後は、主食に分類できそうなのは、こんにゃく麺くらいか。米やパンは食べないので、主食はこれで終わり。

コメントするとしたら、ジロロモーニの有機全粒粉スパゲティはちょっとクセが強いので、ソースを考えてから買うべし。クリーム系はOK、トマトソース系はギリギリOK、オイル系はちょっと辛い。和風はあまり合わない。殻付きの玄米を我慢して食べている人なら、何とか食べられるかな。

それにしても、PhotoACのパスタ写真が今ひとつ過ぎる。プロが撮影してそうな写真が1割くらい。俯瞰で撮影している写真が多く、気持ちはわかるが、大きく使った時に美味しそうに思えない。パスタについたオイルが艶々しているのが見て取れる写真が、もっとたくさんあってもいいのに。ホワイトバランスが狂っている写真なんて、何をか言わんや、だ。なぜ金を払って素人写真を買わねばならんのだ。

月曜日, 6月 28, 2021

Amazonを騙るメールに引っかからないための唯一の方法

Amazonを騙るメール(主にSMS)が届いた人からの相談件数と被害報告が増えているようだ。

アマゾン騙るメールに注意 "触るだけ"で被害も(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース

All Nippon NewsNetwork(ANN) 巣ごもり生活を狙った詐欺が多発しています。  先日、番組のスタッフに送られてきた1通のメール。そこには大手通販サイトを装った詐欺メール。近年、外出自粛など"巣ごもり"を狙う詐欺が増えています。 ...

Twitterのネットセキュリティ界隈では、「触るだけ」という言い回しに対する違和感が問題になっているが、もっと根本的な問題として、この種の被害を避ける方法をメモしておきたい。

メッセージが本当にAmazonからなのかを確認する(スマホ編)

ここではAmazonアプリでの確認方法を紹介する。まずはAmazonアプリを起動する。

↑一番下の人型アイコンをタップする。

↑[アカウントサービス]をタップする。

↑[メッセージセンター]の[メッセージ]をタップする。

↑[すべてのメッセージ]をタップする。

この中に送られてきたメッセージがなければ、それはAmazonからのメールではない(※1参照)。気になるメッセージがあれば、タップしてみる。

↑メッセージの内容が表示された。

(※1)プロモーションはメッセージセンターに表示されない

メッセージセンターは、ユーザー個人宛の重要なメールのみ保存してあるので、プロモーション(広告メール)はメッセージセンターに表示されない。逆に言えば、もしプライム会員の会費の引き落としができなかったなど、重要な情報なら必ずここに表示される

メッセージが本当にAmazonからなのかを確認する(パソコン編)

SMSなどで送られてきたメールのリンクをスマホでタップする前に、パソコンで以下のURLを踏んで欲しい。

メッセージセンター(受信トレイ)

ここに表示されないメールは、プロモーションであるか、あるいはAmazon以外が送信したメールだ。詳しいことは、以前書いた記事を読んでもらえるとわかるはずだ。

Keine Ahnung.: Amazonからのメールを騙ったフィッシング詐欺を回避するただ1つの方法


金曜日, 5月 28, 2021

勝手に無効化されるアマゾンの置き配指定にご注意!


置き配指定をした荷物の配送員が、しばしば玄関のブザーを鳴らすので、その度にAmazonに問い合わせしていた。これまでは、問い合わせするたびにAmazon側は配送業者の問題だとしてきたのだが、今回電話でちょっと突っ込んでみたところ、意外なことがわかった。時系列で並べてみよう。

5/24 注文

とある食品(常温配送の可能なもの)を注文し、そのまま支払いを確定。置き配指定は玄関となっていたはずだが、確認はしなかった。注文の確認メールもチラッと読んだだけ。

5/25午後 到着

指定された時刻に置き配ではなく、玄関のブザーが鳴らされて荷物を受け取る。

5/25午後 電話でAmazonに問い合わせ

すぐに、電話で問い合わせしたところ、窓口が配送関係の担当者に代わり、かなり謝られた。きつめの口調で配送業者に言っておくからとのこと。

5/25午後 Amazonカスタマーサービスからメールその1

「置き配を希望する際は、置き配の指定をするように」というメールにびっくりする。置き配は、いったん指定したら、ずっとそれがイキだと思っていた。返信で「配送業者は置き配の指定がなかったので、ブザーを鳴らしたということか」と聞いてみた。

5/25夜 Amazonカスタマーサービスからメールその2

「置き配を利用しなかったとシステムに表示されている」というメールが来て、さらにびっくりする。以前の設定が反映されるはずだったのに、どこかでシステムに変更があったのか。

5/26午後 電話でAmazonに問い合わせ

電話してみたら、さらに驚愕の事実が明らかになる。システム上の問題で置き配指定が外れていたとのこと。この問題はAmazonも認識しているが、Web上に告知はなされていないらしい。今後どうすればいいかを聞いてみたところ、住所と置き配指定は結びついているので、もう一度指定すれば大丈夫らしい。

置き配指定を確実に行うにはどうすればいいのか

途中から非常に興味深い流れになったので、楽しく?問い合わせをさせてもらったが、最後の電話の内容はかなりがっかりした。「システム上の問題で置き配指定が外れていた」というAmazon担当者の回答は、私が5/25午後に送った返信で「配送業者が誤解しているか、Amazonの配送システム上に重大な問題がある」を受けて、「システム上の問題だ」と言っているのではないか、という疑問が残った。つまり、客からの情報を受けて「そうだ」と言って逃れる手だ。

ワシはAmazonの配送システムのデバッグに付き合うほどは暇ではないので、今後は注目確認メールをちゃんと読んで、配達先がどうなっているかを確かめることにする。

月曜日, 5月 24, 2021

AZIK配列を始めます


 一昨年末から昨年頭にかけて新JIS配列を試した。配列はすぐに覚えることができたが、左手に大きな負担がかかるほか、利用中だった蜂蜜小梅配列と干渉し、スピードが全然上がりそうにないので、早々に撤退した。

新JIS配列始めました

数年前から、蜂蜜小梅配列を使っている。左右の親指にそれぞれシフトキーを割り当てる、いわゆる親指シフトの系列に属する配列だ。大変システマティックなのが特徴で、高速な入力より快適で忘れにくい配列を目指している。利用者は100人もいないかもしれないが、マイナー配列のなかでは有名なほうだろう。 ...

その後、蜂蜜小梅配列をずっと使っているのだが、ワシの環境と手に由来する問題がずっと気になっている。

現在、REALFORCE R2のMac版とHHKB Professional JP Type-Sのデュアルキーボードに「かえうち」を繋いで入力している。これに蜂蜜小梅配列を組み合わせているので、打鍵数が少なくて済み、あまり高速に打鍵できないワシの指には馴染んでいる。基本的には不満のない環境なのだが、「かい」(DK)が「を」(D+K)に、「かん」(DJ)が「フォ」(D+J)になるなど、順次打鍵が同時打鍵と判別されてしまうことが気になる。「おやうちくん」をスペースキーなどの代わりにはめているため、そのせいかとも思わないでもないが、どうにももどかしい。「かえうち」の同時打鍵判別設定を変更すればいいのだろうが、厳密に同時打鍵を判別すれば、それはそれで問題が出てきそうだ。

それはともかく、今度、仕事の関係でローマ字入力を数カ月単位で使う必要が出てきたので、いろいろ考えてみた。まずは、ローマ字入力で許せないことを挙げてみよう。

  1. 長音符が遠い
    カタカナ語を入力する機会が多いので、押すまでに他のキーの数倍の時間がかかる4段目のハイフンを長音符として使うのは嫌だ。
  2. 「ん」が面倒
    「nn」または「n」で押す「ん」だが、次に子音字が来るかどうかを一瞬で判断して押し分けるのが推奨されている。しかし、その判断というのが頭のリソースを食っているような気がして嫌だ。かと言って、「nn」に統一すると「進入」「頻尿」などで「nnn」という打鍵が生じてしまい、かなり厳しい。
  3. 「Y」が遠い
    拗音の入力で必須の「Y」キーが遠い。右手人差し指の腱鞘炎の原因になる。自作キーボードでよく見るような、「Y」と「H」が真っ直ぐ上下に並んでいるようなキーボードならいいのだが、通常店頭で売られているのは3段目が左にキー横幅の1/3ほどズレている。そのため、ホームポジションの「J」から「Y」までがかなり遠い。ちなみに、それを解決するために現在の環境では「Y」とコロンを入れ替えている。右手小指で「Y」を押せるのはいいが、コロンが遠いのでプログラミングなどには向かない。
  4. 「っ」が押しにくい
    後ろにくる子音を重ねて打つことによって「っ」を入力できるが、「あっ」「おおっ」のような入力が面倒だ。
  5. 徹底的に非合理的である
    これは言うまでもない。日本語のローマ字入力には全く向いていない。押しやすいキーの使用頻度が低く、押しにくいキーの使用頻度が高い。

それで、ちょっと調べてみたところ、AZIKなら1.2.4.をすぐに解決できることがわかった。AZIKの特徴を挙げてみよう

  1. ローマ字と互換性がある
    大半のローマ字入力のキー割り当てが、そのまま使える。「thi」(ティ)や「dhi」(ディ)は使えないが、主なものは使えるので、どうしてもダメな時は、ローマ字入力すれば良い。
  2. 「ん」は「Q」に割り当てる
    「ん」はかなり使用頻度が高いので、できるだけ近くにおきたい。蜂蜜小梅配列ではなんと右手人差し指のホームポジションである「J」に置いてある。AZIKでは、ちょっと遠いが、「Q」を使う。ただし、よく使われる「たん」「かん」など「ann」部分は別のキーを使う。例えば、「たん」は「TZ」、「きん」は「KK」など。これだけ聞いても、打鍵数が減りそうな予感が強まる。
  3. 「っ」は「;」に割り当てる
    これもかなり助かる。「あっ」「おおっ」などが入力しやすくなる上に、打鍵数が減る。しかも入力しやすい。
  4. 長音符は「:」に割り当てる
    もう少し近くに置いて欲しいと思わないでもないが、4段目のハイフンよりはずっとマシだ。
  5. さまざまな短縮入力が利用できる
    調べてみたところ、覚えやすいものばかりではないが、かなり多くの短縮入力方法が用意されており、それなりに楽になりそうだ。威力を発揮するのは、「ん」がたくさん出てくる単語だろうか。「管弦楽団」はローマ字入力なら「kanngenngakudann」で16打鍵だが、AZIKの短縮入力をフルに使うと「kzgdgakudz」で10打鍵となる。全体で2割程度は打鍵数を減らせる。
    しかも、同じ指で段をずらす運指を減らす仕組みがある。「む」はローマ字では「mu」で1段目から3段目に同じ右手人差し指をずらす必要があるが、AZIKでは「mf」という運指が用意されている。異手打鍵にすることで、負担を減らし、打鍵にかかる時間も減らせる。

短縮入力については、覚えにくそうなものもある。なので、全部を一度に覚えなくてもいい。なんだったら、「ん」「っ」「ー」だけ差し替えてもかなり楽になるだろう。ただ、短縮入力を使いこなすことで、大幅に打鍵数を減らせるので、今回はそこまでの上達を狙いたい。

スタート前にローマ字入力の速度を計測しておいた。e-typingではスコア226、レベルA、WPMで233.19あたりが最高だ。P検タイピングでは86点、準2級なので、タイパーにならない限り、タイピングの練習は基本的に不要だろう。ちなみに、蜂蜜小梅配列ではe-typingでレベルFastが出ている。

木曜日, 5月 20, 2021

古いKindleの「Wi-Fi+無料3G」オプションに注意

Kindle OasisやKindle Paperwhiteには、購入時に無料で利用できる携帯電話回線の利用権をオプションと付けることができる。Kindle本のダウンロードやストアへのアクセスなどに利用できる。外出時にKindle本をダウンロードしたり、Whispersyncで読み終わったページなどを同期したりするのに使う。なければないでいいが、通勤で電車に乗る時間の長い人、旅行先でWi-Fiが使えない環境で本をたくさん読みたい人には、便利なオプションだ。自宅でも、ネット接続回線がダウンしているとき、たまたまWi-Fiが切れているときにもKindleが自由に使えるのは悪くない。ただ、ちょっと高いので、余程必要のない限り、このオプションはつけない人が多いのではないだろうか。

このKindle専用回線は、日本ではドコモが回線を提供しているのだが、3G回線は数年で提供を終了する。ふっと思いついたのだが、Kindle内蔵の回線は3Gにしか接続できないはずだ。となると、数年以内に使えなくなるんだろうなあ。今手持ちのKindleで利用しているのは、Kindle Oasis第1世代、Kindle Voyageの2台だ。いずれも「Wi-Fi+3G」オプションを付けているので、数年以内に3G回線接続は使えなくなる。特に困る状況はなさそうだが、ちょっとモヤモヤするなあ。

AI時代の本の読み方