2万円以下の劣悪キーボードを使うくらいなら、108円で買える、ぺんてる中性ボールペン(青がおススメ)に、いますぐチェンジしなさい。あるいは書き慣れた文房具でもよい。劣悪なキーボードを使うな: 大岡俊彦の作品置き場
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体に近いところで使うものほど、好みが分かれやすい。以前から、そのように思っている。パソコンなら、CPUのクロックが少し違うくらいでは、変化を感じることはまず無理だ。HDDの性能も、7200回転/分と5400回転/分の違いは体感できるかもしれないが、回転数が同じHDDだと違いを体感するのはなかなか難しい。しかし、ディスプレイの良し悪しはある程度わかる人もいるだろう。同じ方式を採用していても、はっきり出てくることもある。
さらに差がはっきり出やすいのが、指で触れるキーボードであり、マウスであり、タッチパッド(トラックパッド)である。気にしない人はどんなキーボードでも気にしない。しかし、気になる人はとことん気になる。ワシは気になる方なので、マウスはロジクールの高級トラックボール、アップル純正のトラックパッドを左右で使い分け、リアルフォースとHHKBを並べてデュアルキーボード、さらに「かえうち」に蜂蜜小梅配列を設定して入力している。格別高速ではないし、ミスタッチも少なくないが、今までの入力環境の中ではもっとも快適だと思う。
さて、キーボードについては、大岡さんの意見にほぼ賛成だ。メンブレンでガシガシ底打ちしないと文字が出てこないキーボードで、たくさん入力するなんて拷問でしかないと思う。ただし、ペンについては、安いボールペンでたくさん文字を書くと、かなり疲れるように思う。ぺんてるのは快適なのだろうが、軸が細いボールペンに強い筆圧をかけて書くのは、ちょっとキツい。
個人的には、ガシガシ書くなら、万年筆がいい。ニブの素材は18金とか14金とかがいい。ステンレスじゃないペン先を使ったもの。ステンレス製のペン先だと、多少荒っぽく扱ってもいいので、強い筆圧でガシガシ書けそうに思うが、かなり疲れる。だいたい、安いステンレス製のニブが紙を引っ掻いている様を感じながら文字を書くくらいなら、出来のいいボールペンの方がずっと快適だろう。
ニブの太さは、あまり細すぎないほうがいい。メーカーによって同じ呼称でも太さが異なるので、どれがいいとは言えないが。太すぎると、漢字がうまく書けないので、漢字が書ける範囲で太いもののほうが大量に文字を書きたいときに向いている。
ワシのオススメはペリカン「スーべレーン M800」のF。2本目に買った万年筆だが、それ以降、20本くらい買った万年筆のどれよりも大量に文字を書くのに向いていると思う。M1000でもM600でも、軸の太さは好きなものを選べばいいが、ニブの太さはFが良かろう。ちなみに、井上ひさしもペリカンユーザーだったようだ。「スーべレーン」を何本も持っていたようだが、ニブの太さなど異なるものだったかどうかはわからない。
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