Wednesday, February 20, 2019

心底がっかりした

 

20190220 doctor

こんな感じで、いろいろな人を分析していった結果みえてきた現実がある。それは一口に勉強ができるといっても、3つのパターンがあったという事だ。(中略)そして3つ目のパターンは、勉強自体が好きなパターンだ。この人達は、いわゆる机に座って本を読んだり、学校の授業を受けるのが好きなタイプの人である。(中略)現実は非情である。この条件に該当する人達が実は医師としてドロップアウトした率が一番高かった。

労働者のパフォーマンスは「能力値」×「目標に向かって我慢できる値」で決まる | Books&Apps

某旧帝大を逃げるように中退したあと、某公立大に1年生から入り直したが、最初の2年くらい、夏休みも図書館に通って丸山圭三郎などの本をノートを取りながら読んでいた。2年生あたりから、大学院の先輩の誘いもあって、院生が主体の勉強会に顔を出して課題図書のまとめを簡単に報告したりもしていたと記憶する。勉強そのものは好きだった(今も基本的には好きだ)。所属した学科の先生方からも多少期待されていたのだろう。いろいろと目をかけてもらっていたように思う。

将来のことを考えることなく、大学院に進学することにした。学部生時代は「勉強好きな学生」というだけで一目置かれるが、研究者志望となれば話は変わってくる。今、受け入れられるテーマを選び、指導教員から適切な指導を受けて、学会発表や論文など成果を挙げていく必要がある。学ぶことが好きなだけでは、何の意味もない。好きなことを突き詰めて成果を挙げ、研究者としても成功を得る人も少なくないが、彼らは幸運である。ワシは「好き」を突き詰めた結果、指導教員と衝突し、別の理由で大学を去った。

これをワシは、ワシ自身の問題であると認識していたのだが、医者の世界もそうらしい。つまり、ワシの失敗は、どうも「なるべくしてそうなった」たぐいのもののようだ。

ワシはコンピューターと本と音楽が好きだ。前2つをかけ合わせた仕事で曲がりながらも多少の成果を挙げられたのは、非常に幸運だった。しかし、好きなように仕事をしたことはほとんどなく、広島カープの元投手、黒田博樹が「野球を好きだと思ったことはない」とどこかで語っていた(うろ覚えにつき、誤りがあればご容赦)ように、辛いとしか思えない状況で踏ん張ってきた。だからこそ、ここまで来れたのだろう。

だが「勉強が好き」な人を不幸といいきるのも問題がある。(中略)あとはその「好き」を、キチンとビジネスに落とし込むという行程さえ超えられれば、人生を豊かにする為の仕事ができるようになるだろう。

残念ながら、これは完全に間違っている。この種の「好き」を「ビジネスに落とし込む」ことができるなら、それは「好き」ではない。仕事に関係ない方向に暴走し、制御できないのが「好き」である。たまたま、ビジネスに役立つ方向に向くことはある。何しろ、暴走しているのだから。

つまり、ワシのような「3つ目のパターン」に属する人間は、「好き」を仕事にしない方が安全であり、もし「好き」を仕事にした場合、「好き」なように仕事をしない方が成功する。「1つ目のパターン」にも「2つ目のパターン」にもない、仕事をしている限りはずっと負け続けるのが必然なのだ。こういう人生を運命づけられていることに、本当に心底がっかりする。

Saturday, February 16, 2019

自分の代わりに、何を破壊すべきか

Image from Gyazo

TIMELINE - タイムライン  思う存分破壊できます "怒りの部屋"が話題

どこかに書いたかもしれないけど、自殺願望のある人を連れてきて、自分の大切なものを金属バットで粉砕させると、何割かの人は自殺をやめると思う。できれば、この動画のような専用の部屋ではなく、自分の部屋で自分が一番大切にしているものを破壊するのが効果的なはず。

なぜなら、自殺は自分の「器」である自分自身を破壊するという意味もあるからだ。自殺未遂者の何割か(全員ではないことに注意)は、その後、二度と自殺しようとしなくなる。気が済んだわけだ。だからといって、みんなに自殺未遂を体験してもらうわけには行かないので、その代わりに大切なものを破壊することで、自殺衝動をちゃんと昇華させてあげる。

いじめなど外部に原因がある場合は、この方法でうまくいくとは思えないが、破壊衝動が自分に向かっているタイプの自殺願望は、案外これで人生に対する見方を変えることができるのではないか。

(追記)
『雨の日は会えない、晴れの日は君を想う』という映画を見たのだが、劇中で主人公が自分の家をハンマーなどで盛大に壊すシーンがある。主人公は自殺したいわけではないが、妻を亡くしてからその存在に気づいた、いろいろなストレスを発散する方法として自分の家を壊しているのは象徴的だと思う。

FAGAに法的規制をかけないと、とんでもないことになる

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FACEBOOKからいきなりBANされた件|田口和裕|note

なぜ大声で言う人が目立たないのか不思議で仕方ないのだが、そろそろGAFAには法律で網をかけておかないと拙い。と言っても、いわゆる「規制」ではない。規制は、ネットにはそぐわない。規制は児童ポルノとダウンロード違法化くらいで十分だ。

そうではなくて、「無料(or安価or規約で決まってる)なんだから、何をされてもガタガタ言うな」というユーザー無視の態度を、少なくともGAFAのように潤沢な利益を生み出している企業には改めさせるべきだ、ということ。小さい会社の、できたばかりでユーザーの少ないサービスなら仕方ないが、FacebookだのAmazonだのGoogleだの、世界で有数の時価総額を誇る企業が、ユーザーの生活や仕事に深く入り込んだサービスを莫大な対価を得ながら提供するからには、相応の責任を持ってもらうべきだ、ということ。

特に、特定のユーザーに対してサービスの提供を停止する、ユーザーがアップロードしたデータを削除するなど、重大な結果をもたらすことが予見できる場合、慎重な判断に加えて、理由の説明義務を絶対に課すべきだと思う。説明すれば突っ込まれるので、判断しづらいというのはわかる。であれば、グレーゾーンはすべてOKにして、はっきりNGのみ削除するなど、ユーザーよりの線引をすべきだろう。

「これはビジネスだから」と言うかもしれないが、では鉄道など交通もビジネスだから好きなようにやっていいのか。インフラとして受け入れられてきたら、それなりの規制も受け入れてもらうべきだろう。もし「嫌だから国内から撤退する」といえば、どこかの企業がそのサービスをコピーしてリファインし、国内で提供するだろう。Googleはともかく、FacebookもAmazonも無ければないでいい。誰かが言っていた「タイムマシン経営」(米国で流行しているものを数年遅れで国内に導入する)ができるようになるかもしれないし、悪いことばかりではない。

規制対象は、GAFAに加えて、LINE、TwitterなどSNS各社、Microsoftなど大規模なサービスを導入している会社とするのはどうだろうか。

(追記)
簡単に規制をかけたければ、指導に従わない企業への支出を経費として認めなければいいかも。Google Adwordsにいくら払っても経費扱いしてもらえないとなると、Googleにお金を払う人は激減するはず。お金を払わない個人から攻めるのではなく、広告を出したい企業を締め付けるのがコツ…かも。

(追記2)
ネットで申し込めるものは、基本的にネットで解約できるように法律で定めるべき。スマホの通信契約はネット経由でできるくせに、解約はネット経由ではできないのは事業者のまったくのエゴでしかない。Adobe Creative Cloudの年間契約プランとか、WSJ(Wall Street Journal)とか。

日本のプログラミング教育はどこへ向かうべきか

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BASICやScratchは必ず行き止まりにたどり着く迷路です。遠くにお城が見えているのに、決して近づくことのできない迷路です。(中略)我々が真にIT対応人材を育成したければ、BASICやScratchで立ち止まってはいけないのです。どうすればスムーズに、子供を子供扱いしないで、広大な叡智の世界へ旅立たせるか、それを真剣に考えることが最も重要です。

小学生が本格的なプログラミングを学ぶ際の障壁を取り除くためのキーボード - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)

書き始めたら、まとまらなくなってきたので、コンパクトに行こう。

まず、このように言うのは「秋葉原プログラミング教室」を主宰する清水亮さん。ほかにもいろいろやっているので、実績についてはggrks。

小中学生を対象としたプログラミング教室は、ここ数年、年を追うごとに増えてきている。そのうちの大半の教室で、Scratchなどビジュアル言語を教えている。ちなみに、残りではロボットを扱っているようだ。

ワシがよくわからないのは、Scratchを学んだ生徒はその後、コンピューターにどのように向き合っていくのだろうか、ということだ。ScratchからJavaScript / HTML / CSSといったWebの標準技術を学ぶ子どもは出てくるだろう。また、Python、Rubyといった本格的なプログラミング言語を学ぶ優秀な子どもが出てきてもおかしくない。Excel VBAなど会社で使えそうなスクリプト系言語に興味を持つ子どももいるかも知れない。Excelなら、ほとんどのパソコンに入っているし、Excelが嫌ならGoogle Apps Script(GAS)というのもある。これからはGASの仕事も増えそうだ。しかし、おそらく90%くらいの子どもはScratchでプログラミングとの関わりを終えることになるのではないか。

こういった環境でのプログラミング教育が、本来の目的とは別に、何を生み出すのかについては、ちょっと気をつけておいたほうがいいような気がする。

まず、ビジネスの現場でコンピューターとの関わりで必要とされるのは、プログラミングのスキルそのものではない確率が非常に高い。つまり、何かのアプリケーションを作ったり修正したりできることが、ビジネスに直接役立つことはない。特に、Scratchではほぼ無意味だろう。その点、学習する言語がJavaScriptであれば、かなり役に立つ範囲が広がる。JavaScriptと何かのライブラリが使えれば、さらに便利だ。ワシもぜひ勉強したいくらいだ(と言っているだけでは、何の意味もないが)。

だから、清水さんの秋葉原プログラミング教室が、子どもにScratchじゃなくて、JavaScriptを教えるカリキュラムを提供しているのは大変素晴らしい。

閑話休題。プログラミングスキルをビジネスに直接役立てようと思ったら、開発に関係する職種に就くしかないだろうが、しかしそこは多重下請、偽装下請といった違法、または違法スレスレの形で業務を行うブラック企業がうごめく世界だ。そうではない会社もあるし、これからは増えてくるのだろうが、プログラマーの給料が安い日本国内では、あまり夢の持てる仕事とは言えない。そこに自分の子供を突っ込ませたい親がそんなにたくさんいるのだろうか。

プログラミングの考え方、あるいはコンピューター全般に通用する考え方を学ぶのは非常に大切だし、知っておいたほうがいい。しかし、大半の人が直面するのは、目の前にあるキーボードとディスプレーで何をするかということ、すなわちパソコンを使うというテーマではないか。JavaScriptを書けるのは素晴らしいが、書けなくてもワシはいいと思う。JavaScriptで実現できる機能を、機能として実装したアプリを探してきて、業務に合う形で利用することができれば、大半の場面では問題ない。もちろん、そこにJavaScriptで作ったアプリが追加できれば、百人力だ。

ということで、ワシ的には、①ExcelやWordといったアプリケーションの使い方も含めてコンピューターの使い方を知ること、②アルゴリズムやハードウェアの構造などコンピューターの考え方や仕組みを知ること、③簡単なアプリケーションを作れることの3つがコンピューター教育には必須だと思う。そして、これは小学校だけでなく、大学の教養課程までにやればいいと思う。ただ、ピアノを3歳から学んでピアニストになったり、少年野球からプロ野球選手になったりする人もいるから、中学生くらいからアプリ開発・販売ができる環境は整えておいてあげたい。

それはともかく、JavaScriptが書けるようになりたいなあ。

プライベート環境もデュアルキーボード化したいが…

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仕事環境に続いてプライベート環境もデュアルキーボード化したくなった。デュアルキーボードとは、キーボードを2台横に並べて同時に打鍵・入力する方法で、勝間さんや塩澤先生が実践している。お二人ともPFUのHappy Hacking Keyboardを使っているとのことだ(塩澤先生のは実際に拝見した)。それに感化されて、昨年くらいから仕事環境はデュアルキーボードにしている。先日までちょっとシングルに戻していたのだが、やはりデュアルのほうが楽なので、今はデュアルで入力している。

勝間さんも塩澤先生もNicola配列(いわゆる親指シフト)利用者なので、それなりの工夫は必要で、アプリを入れてみたり、「かえうち」を使ってみたりしていらっしゃる。もし同時打鍵についてあまり考える必要がないローマ字入力なら、かなり簡単に導入できるだろう。なにせ、2枚のキーボードを繋げばいいのだから。

メリットは、腕を伸ばした状態で打鍵できることに尽きる。ハの字にする必要がないので、長時間打鍵する人にとっては腕が楽になるはず。長時間、パソコンに文章を入力する人にとっては、指や腕の使いすぎによる腱鞘炎は大敵だから、キーボード1枚、せいぜい数万円の投資で済むなら、やらない理由がない。デメリットは、もちろん、スペースを取ること。ワシの入力環境は、キーボードの右側にマウス、左側にトラックパッドという変態仕様なので、入力機器を並べると横幅が1m近くになる。

それはともかく、プライベート環境はスペースの問題と、仕事環境ほど長時間打鍵することは稀なので、シングルキーボードで済ませてきた。しかし、このところ、長時間入力したいシーンも増えてきたし、大岡さんのブログにも触発されて、デュアルキーボード環境をもう一つ構築するぞ!と息巻いて、今度はNiZかな♪と思ってAmazonでキーの配列をちらちら見ていたところ、はたと気がついた。

無変換キーが遠いのである。

いや、正確に言うと、英語配列(ASCIIキーボード)には無変換キーなるものは存在しない。Alt+~(チルダ)で切り替えるのが一般的らしい。ワシの入力方式は、MacユーザーながらWindows用のJISキーボードを利用し、変換キーでMacのかなキー、無変換キーでMacの英数キーを代用させている。かなを入力するときは変換キーを押してから、アルファベットを入力するときは無変換キーを押してから入力する。ローマ字入力の人なら、無変換キーを押さなくてもキー入力のあとでファンクションキーを押せばアルファベットに変換できるが、ワシは無理だ。なぜなら、蜂蜜小梅配列ユーザーであるから。蜂蜜小梅配列では、QWERTYでの入力結果と表示されるかなの間には何の関係もない。このあたりは、Nicola配列もJISかな配列も同じで、おそらくかな系配列はすべて同じだろう。

つまり、入力時に無変換キーは必須なのである。もちろん、IMEの設定を変更すればいいのだろうが、このキー配置はJISかな時代からずっとそうなので、今更変更したくない。さらに問題になるのは、記号キーの位置が微妙に日本語配列(JISキーボード)と異なることだ。アットマークやダブルクォーテーション、アステリスクだけでなく、丸括弧も異なる。使っているキーボードをすべて英語配列に変更してしまうのであればいいが、一部だけ、しかも左右で異なる配列のキーボードを並べたとき、すなわち右は日本語配列で左は英語配列、しかも同時に入力して「かえうち」を噛ませたら、何が起こるはワシの頭では想像できない。

ということで、もう1枚も日本語配列でなければならない、という結論にたどり着いた。やはり、HHKBの日本語配列版しかないのだろうか…。キー荷重が重いので、実はあまり使いたくないのだが、静電容量無接点方式のキーボードとなると選択肢は他にない。諦めてポチるか。

Thursday, February 07, 2019

macOS mojaveのファイル共有でハマった

20190207 mojave

Mac miniのHDDが飛んだ

年始にファイルサーバのHDDが飛んだので、ちまちまと復旧作業をしていた。サーバはMac mini Server (Late 2012)。2台のHDDを内蔵していたが、そのうちのシステムが壊れたようだ。もう1台の内蔵HDDにはほぼ何もデータを入れてなかったので、ここにシステムを移行することにした。メールを遡ると、2013年11月に購入していたので、もうまる5年も動いていた。ファイルサーバなので、停電以外では電源を落とさないし、よく動いていたと思う。

TimeMachineでバックアップは取っていたが、いろいろ細かいカスタマイズが積み重なっていて、ごちゃごちゃしていたので、TimeMachineからの復旧ではなく、新規インストールを選択した。これがトラブルの原因だったかもしれない。とりあえず、そこらに転がっているiMacにデータの入ったHDDを接続して、最低限のデータにアクセスできるようにした上で、復旧作業を開始。

どういう方向で修正するか

チームごとに割り振っていたアカウントを個人ごとに変更。グループなども新しく作ってファイル共有したのだが、まず引っかかったのは、「Server」アプリの機能が減ったこと。ちょっと調べればわかるが、すでにプロファイルマネージャーとしての役割しかなく、単にファイルサーバに使いたいだけなら、もう「Server」アプリはいらない

まあこれでいいかと思うレベルまで設定して、他のスタッフにも公開したところ、トラブルが発生した。他のユーザーがサーバにコピーしたファイルに進入禁止マークがついているとのこと。親フォルダからアクセス権を継承しないのだ。これには参った。よく考えてみれば当然かもしれないが、それではファイルサーバとしては使えない。

スタッフには「smb://192.168.x.yy」でログインしろと指示したのだが、どうにもうまくいかない。そもそもアクセスできないとダイアログが表示されるらしい。自分の手元の環境ではアクセスできたのに…と話を聴いてみると、OSがMacOS X 10.6なのである。10.6。10.6。10.6。AFPは全廃するつもりだったが、仕方なくAFPを生かして「afp://192.168.x.yy」も許可する。それでもアクセス権の問題は解決しないのだが。

他のOSでやってみる?

Windowsの共有と同様、ファイルのアクセス権共有サービスの権限(システム環境設定の「共有」から設定できる項目)は別に設定できるものの、デフォルトでは共有サービスの権限はファイルのアクセス権を参照しているようだ。両方が異なる設定にできるのか、異なる設定にしたときに問題は生じないのか、かなり検索したつもりだが、ほとんど情報がない。ファイルサーバを立てる人はMacを使わないんじゃね?とも思えた。PC+LinuxでSambaか、高価な業務用NASを買ってくるかだろう。両方とも検討したが、前者はMacからコピーしたファイルの扱いがどうなるのか、実際にはテストしないとわからない。Linuxサーバの構築からやらないといけない上に、本当に使えるのかがわからない。マシンも買わないといけないし、投資コストが無駄になるとキツイ。ということで、Sambaの案は却下。

後者はベアドライブを内蔵するタイプなので、ベアドライブがいっぱいになったら、NASそのものを増やす必要がある。昔はNASを社内にどんどん増設していたが、今のシステムにした理由が「ディスクを一元管理できること」「バックアップなどが柔軟に設定できること」だったので、NASがどんどん増えていくネットワーク設計は選択できない。今のシステムなら、ディスク容量が足りなくなれば、外付けHDDを買ってきて繋げばいい。さすがに、4TBとか8TBを超えるフォルダが出てくれば、別々のディスクにデータを格納し、マウントポイントを増やす必要があるが、まあ、4TBのフォルダに入っているデータが新しいデータと同じ場所に入っている必要はなかろう。古いデータ置き場として物理的に別ディスクにしておいてもいいはず。また、バックアップはソフトの設定で細かく管理できるし、ログも取れる。なぜかロールバックしたファイルが時々あってバックアップに失敗したというメッセージが飛んでくるが、これはこれで生きてる証拠なので悪くない。

もう一つ、クラウドに全面移行するという手も考えたが、これはこれで大変なコスト増になる。さすがにちょっと厳しいので却下。

ということで、何とか現状のようにMacでやりたい。

再びアクセス権の問題へ

フォルダ内に変更があれば、Automator→AppleScriptでアクセス権を親フォルダから継承するスクリプトがあればいいんじゃね?と思ったのだが、まずはAppleScriptを勉強しないと…というワシには無理。もうアカウントを全部削除して、全員同じアカウントでログインすれば、(セキュリティ以外の)問題は生じないだろうと諦めかけたところで、上の画像の設定をAppleのフォーラムで発見した。

(追記ここから)

世の中には、いい人もいるもので、Automatorでスクリプトを書いてくれているのを発見した。

automatorで共有フォルダを監視… - Apple コミュニティ
https://discussionsjapan.apple.com/thread/110210585

(追記ここまで)

ボリュームの「情報を見る」で「このボリューム上の所有権を無視」にチェックを入れれば、所有権に関係なくアクセスができる。どう考えてもセキュリティ的に厳しいのだが、システム環境設定の「共有」の指定は有効なはずだし、毎日データを全コピーでバックアップしているので、最悪前日のデータには戻せる。ということで、この設定を有効にした。システムドライブには絶対にやらないほうがいいし、データドライブも別の方法でもとに戻せるとわかっていなければ、やらないほうがいい設定だし、そもそもこれは本当の意味での裏技なので、どうしても他の方法が使えないときに腹をくくって(自分のスキル不足を認識した上で)やるべきだろう。

さて、これでもういいだろう、と思ったところ、なぜかAFPが無効になる(ログインできない)事案が発生。全員帰宅したあとに、アクセス権を調整するため、新しいフォルダを作成してそこに全ファイルをコピー→アクセス権をちょっと変更、をほぼ全共有フォルダに実行したものの、AFPが無効なのとは関係ないだろ。なんだよこれ。「afp://192.168.x.yy」も「smb://192.168.x.yy」もダメ。で、ダメ元で「cifs://192.168.x.yy」を試してもらったら、問題なく行けた。何じゃそら。ちなみに、CIFSはSMBのバージョン1を指定して使用するときに使うプロトコル(?)。SMBと書くと、新しいバージョンを使ってアクセスしようとするが、CIFS指定ならバージョン1でアクセスする。現状では、そのほうが速いらしいし、とにかく「接続できない」トラブルがないのが必須なので、もういいやこれで。