2011/12/31

2011年の総括

丸二年ほど放置していた。

TwitterだのFacebookだのGoogle+だの、ソーシャルメディアが全盛だが、まとまったものを書くにはTwitterもFacebookも向かないことに気付く人が出てき始めたので、来年はブログを使う人も(局所的ではあるが)増えるかもしれない。

では、2011年を総括しておこう。もちろん、パブリックな面のみに限る。

1.極端に忙しかった
Androidの普及に伴い、昨年までなかったAndroid関連の案件が積み増しされ、大変な量の仕事をこなさざるを得なかった。制作したムックの数は、請求ベースで36冊にものぼった。そのほとんどが、自社での構成・制作である。実際には、これに毎月雑誌2誌(20ページ)が加わるので、そこらの小さな出版社よりもたくさん出したはず。当然ながら、会社に泊まることも増えて、常に過労気味となった。

2.いよいよ厳しさを増している?
書籍の販売成績は、業界全体では横ばいらしいけれど、私の周りでは震災以降、かなり落ち込んでいる。さして高くもない本が初版3000部と聞くと、パソコン関連の業界では本を書いて生活をすることは難しいのではないかと思える。一方、ムックはそれほどの落ち込みはないようだ。ただし、3万部以上刷っていたのに、半分程度に減らした大手があったのには参った。まあ、それでも、その他の中小とそれほど変わらないのだが。

3.ムックの販売成績はまずまず、書籍はダメ
私が作ったものに限っていえば、ムックで販売成績がダメだったもの(50%を切るとか)はほとんどなかったようだ。まあまあヒットした本もいくつかあったし、継続的な取引先が今年2社増えたのは悪くない。一方で、書籍はプログラミング書とプロ向けネット関連書を作ったが、前者が鳴かず飛ばず、後者はまあまあだったものの、著者とのトラブルに巻き込まれてしまい、厳しい評価を得ることとなった。今の体制では、書籍に手を出さない方がいいみたい。

4.外注さんの組織力はさらにアップ、"卒業者"も数名に
外注のライターさんの組織力はさらにアップし、年間200万円以上を私の会社から売り上げる人が複数現れた。外注費は2300万円くらいにのぼったため、まあ、当然といえば当然だが。組織力はさらにアップしたが、スケジュール管理がうまくいかず、振り切れないページが大量に出たムックもあった。私のもとを"卒業"する人も数名あらわれ、残念な思いもした。

2012年の抱負も書いておこう。

5.2/3程度に売上を絞り込む
2011年の売上は、どう考えても一人で売り上げる金額ではないほどにのぼった。無理しすぎたので、せいぜい2/3程度までに絞り込んで、クオリティとスケジュールの2つを守ることを最優先課題としたい。

6.部下を採用する
夏頃からずっと検討してきたのだが、あまりにも忙しくて、とても採用のことを考えるに至らなかった。このままでは、私の獲得したスキルや知識が私と一緒に消えてしまうので、伝授する相手を探さねばならない。

7.さらに外注先を増やす
ライターさんの組織力アップは、余裕を持って制作を行うのに必須である。現在は10人弱だが、来年前半であと2人くらいは増やしたい。

8.制作体制が整えば、年40冊ペースに
これは来年にかなうかどうか不明だが、二人採用できれば、年40冊も夢ではない。仕事を取ってくることはできる。まあ、Androidに代わる何か大きなテーマが出てこないと、難しいかもしれない。

2012年のデジタル関連はどうなるのか、予想はまた次の機会にしておく。


2011/11/11

Windows 7でメールにアクセント記号付きアルファベットを入力する方法

Windows 7とWindows Liveメールの組み合わせで、送信メールにアクセント付き記号(éやñなど)を入力する方法について。設定手順は2つに分かれていて、(1)まずWindowsで入力したい言語のキーボードを追加し、次に(2)ユニコード(UTF-8)で送信できるようにWindows Liveメールで設定する。

問題点がひとつあって、ユニコードに対応していないメールソフト(たぶんもうないと思うけど)やケータイなどに転送をかけたときに、文字化けする可能性がある。また、返信時にshift JISで返信する設定になっていると、アクセント記号付きアルファベットのところだけ空白になる可能性もある。

1.日本語以外を入力できるようにする。言語バーを右クリックして[設定]をクリックする。

2.[テキストサービスと入力言語]ダイアログが表示されるので、[全般]タブで[追加]ボタンをクリックする。

3.[入力言語の追加]ダイアログが表示される。入力したい言語を選択して、チェックを入れる。ここではフランス語を追加してみた。設定できたら[OK]ボタンをクリックする。

4.[テキストサービスと入力言語]ダイアログに戻った。[OK]ボタンをクリックして、ダイアログを閉じる。

5.言語バーを見ると、左端に「JP」という文字が表示されている。これは、現在日本語を入力する環境となっていることを意味する。

6.では、次にWindows Liveメールでの設定を行う。Windows Liveメールを起動する。

7.左上のボタンをクリックして、[オプション]→[メール]を選択する。

8.[オプション]ダイアログが表示されるので、[送信]タブをクリック。ここで[エンコードの設定]ボタンをクリックする。

9.[送信メッセージのエンコード設定]ダイアログが表示されるので、[規定のエンコード]を「Unicode (UTF-8)」に設定し、[OK]ボタンをクリックする。

10.元の画面に戻った。実際にアクセント記号付きアルファベットを入力してみよう。ツールバーの[電子メールメッセージ]をクリックする。

11.言語バーの「JP」をクリックして「FR」を選択する。

12.アクセント記号付きアルファベットが入力できる(入力方法は後述)。言語バーが「FR」表示になっているときは、キーボードの文字通りには入力できないことに注意。日本語を入力したいときや、キーボードの文字通りに入力したいときは「JP」に戻す。

13.アクセント記号付きアルファベットは、「スクリーンキーボード」を見て、どこのキーを押せばどの文字が入力できるのかを確認すると便利。「スタート」ボタンから[コンピューターの簡単操作]→[スクリーンキーボード]を選択する。

14.[スクリーンキーボード]が表示される。言語バーを「FR」に設定すれば、キーと文字の対応関係がわかる。なお、このウィンドウで入力したい文字をクリックしても入力可能だ。



2009/12/31

美しいブログサービス「Squarespace」と今年のまとめ

有償(月額8ドルから)だから、ほとんどの人には関係ない話題だろうが、Squarespaceというブログサービスがスゴそう。これがあれば、買ったままインストールさえしてない(笑)「BiND for WebLiFE3」はいらないかも。

さて、今年の総括といきましょうか。ここにはプライベートのことは書かないので、オフィシャルな話だけ。

1.雑誌の仕事が増えた
春頃から月刊誌の仕事が増えたため、売り上げがそれほど増えないにもかかわらず、始終忙しくなってしまった。最初は外注さんもなかなか安定せず、いろいろな人に試しに振ってみては反省していた。秋口から頼んだ外注さんがうまくフィットしたので、何とかなってきたかな…という感じ。

2.書籍やムックもまあまあ順調
とある版元からの支払いが遅れた件を除けば、まあ順調だったかな。その関係で、前半はばたばたしてしまい、今ひとつ波に乗りきれなかった。同僚との案件の調整がうまくいかず、上司から怒られたこともあったな。お金のことで方針が決まらないと、いろいろ問題が起こるよね。

3.外注さんの組織力が上がった
年々感じるのだけど、力を貸してくれる外注さんが増えてきたので、それほど難しくない案件であれば、数年前の1.5倍くらいを受けても大丈夫になった。今年は、スケジュールの関係で仕事を断ることがほとんどなかったかもしれないけど、全部外注さんのおかげ。感謝しなくては。

4.ライフハックは無駄だった
いくつか前の記事で「Gmail Tasksが便利だ」と書いてあるけど、ToDoが増えてきて、「このToDoはいつやるのか」までを指定するようになると、機能の少なさが気になってくる。リマインダはいらないけど、日付ごとにToDoをグルーピングできないと、厳しい。仕方ないので、来年は再度手書きのToDoリストに戻ってみようかと思っている。

5.40代の女性4人にひどい目にあった
相性の問題もあるのかもしれないが、実績のある40代の女性との仕事が、ことごとく失敗に終わった。しかも、1人ではなく、4人も同じようなケースがあった(すべて別の仕事)。どういうことなのか、考え込んでしまう。実績はフェイクだったのか(いやいや、そんなことはないだろう)、私がなめられているのか(それはあるかもしれない)、タイミングが悪かったのか(これもあるかもしれない)、私のコントロールが悪かったのか(これは大いにあり得る)。いずれにしても、来年はその轍を踏まないよう注意せねば。

6.Google Chromeがいい
何しろ速い。Mac版が出たので、乗り換えてしまった。Mac版はまだアドオンが使えないし、時々日本語入力ができなくなったりして不安定だけど、それでもFirefoxよりも軽いのがいい。


次に、来年の予想と抱負などを少しばかり。

1.電子書籍はこれから
たくさんの人が言ってることなので、もう付け加えることはないけれど、Kindleはいいらしい。そのうち、国際版を私も輸入して持ち歩くかも。前にも書いたけど、日本は出版社が後ろ向きなだけでなく、取り次ぎの力が強いこともあるので、電子書籍が爆発的に普及する…ということはないだろう。
そう言えば、「電子書籍(データ版のみ)なら、著者の印税が35%」という見出しのニュースがあったけど、これを見て「俺も電子書籍を書いて、一儲けしたい。紙の本の印税なんて、安くてやってられないよ」と勘違いする人が出てくるとイヤだな。テキストがあれば「本」として流通させられるわけじゃないからね。

2.アップルの動向に注目
タブレット版のMacが発売間近だと噂されている。1/26のイベントで、どういう形で出てくるのかに注目したい。電子書籍とiTunes Storeを本格的に結びつける方向に動くのかどうか。あとは、個人的に気になるのは、MacBook Proの更新時期かな。会社で使っているMacBookが時々ひどく遅く感じるときがあるので、新モデルが出たら買うつもり。会社に置きっぱなしになるはずなので、盗難防止用ケーブルを使うかな。

3.ノートパソコンを2台購入する
MacBook Proに加えて、Windows 7プリインストールのノートパソコンも買わなくてはね。やっぱりThinkPadかな。今のところ、最有力なのはT400s。高いけど(笑)。高いのを買うのがイヤになったら、SLシリーズでお茶を濁すかもしれない。予算は半額で済む。

4.グループウェアを本格導入する
Googleグループで案件ごとに外注さんのアドレスを登録しているのだけど、単なるメーリングリストにしかなっていない。私が全員に何かを告知するときには楽だけど、「ページ」に書けるのはWordライクな文書だけ。Excelライクなスプレッドシートが書けないと、Googleドキュメントを併用しなくてはならず、使い勝手は良くない。Googleの人たちは、何かのプロジェクトを進めるときに、本当にこれを使っているのだろうか。あるいは、そもそもの機能であったメーリングリストとしてしか使っていないのだろうか。
ともあれ、今年は有料サービスを試さざるを得ない。37signalsの「Basecamp」か「Backpack」を使うつもりだけど、これはたぶん自腹になる。どうしたものかなあ。とりあえず、年始から始まるムックの仕事で、長くやっている人たちとの連絡に使う予定。

5.プログラミングを勉強する
ときどきプログラミング関係の書籍を作る機会があるが、雰囲気しかわからないので、いろいろな問題が出てくる。別にプログラマになりたいわけではないので、ものすごいプログラミングの技術は必要ないが、とりあえず何が書いてあるのかはわかりたい。最終的な目標としては、利用者の多い言語について企画が作れるくらいになりたい。言語は、Web系のPerl、PHP、Ruby、JavaScriptなどに加えて、C#とJava。何年かかるのかな(笑)。何とか暇を見つけて、とりあえず始めたいところだ。


ちなみに、今日大晦日と明日元旦も出社予定。年賀状を印刷しないといけないので、元旦は無理かなあ。

2009/11/07

twitterが気持ち悪い

仕事とプライベートの両方で必要になったので、twitterに登録してみた。以前、登録だけしたことがあったはずだが、アカウント情報をなくしてしまった。今回は使うつもりなので、まずはユーザ名で悩む。小一時間、ああでもないこうでもないと悩んだあげく、プライベートで使っているハンドル名に近いものにした。

登録作業中にGmailのアカウントを入力する場面があり、とりあえず入力してみた。すると、コンタクト情報に登録されているメールアドレスを使って、知り合いがtwitterをやっていないか、自動的に検索してくれる。ヒットすれば、そのままフォローすることも可能だ。

そこで知り合いのアカウントを大量に発見したので、見るともなく見てみたところ、なんだかとても居心地の悪いものを感じたのだ。特に知り合い同士で頻繁にコメントをやりとりしているのを見ていたら、どうにも気持ち悪い。見てはいけないものを見ているような気もする。

これは何だろうと考えていたら、ふと思い当たった。電車の中で化粧する女性と同じなのだ。私自身は、電車の中で化粧している女性をじっくり見るタイプではない。正直なところ、あまり気にならないのだが、年配の方の中にはひどく気になる人もいる。おそらく、気になるタイプの人が化粧中の女性を車中で見かけたときのようなむずがゆさ、というか、腹立たしさというか、そんな感情を持ってしまった。

もう少し言えば、本来隠れているべきもの、プライベートな空間でなされることが、白昼堂々と往来でなされている、と感じてしまう。男女の抱擁やらキスやらが、駅のホームや電車の中で繰り広げられているのとも似ているかもしれない。

私の感覚の方が、今やもう少数派になるのかもしれないが、なんだかそんなことを感じたのだった。

2009/10/09

FirefoxでTitleタグをコピーする


表示しているページのTitleタグの中身をコピペしたいとき、便利なFirefoxのアドオンがあるはず…と思って調べたら、「Make Link」というのが便利そうだった。しかし、Mac OS X 10.5+Firefox 3.5の環境では設定の編集がうまくいかず、奇妙な動作をする。とても使えないので、代わりのものを探していたら、「CoLT」というのが見つかった。

CoLT :: Add-ons for Firefox

こういうリンクが一発でできる。こいつは便利だ。ただし、「Make Link」にあるような、選択したテキストにタグを追加することができない。たとえば、テキストを選択しておいて、そこにblockquoteタグを追加するとか。

もう少し探した方がいいかなあ。

2009/10/01

Appleが出版業界を救う


いよいよ米アップルのタブレット型Macの情報が漏れ出てきた。中身はどうやらiPhone OSみたいだ。出版社と交渉しているようなので、iTunes Storeで本のデータを販売するというスタイルになりそうな雰囲気だ。

国内では、取次を巻き込まないと、間違いなく取次が強く抵抗して、出版業界全体が沈んでしまう。ただ、取次をうまく巻き込めれば、何とかなるかもしれないが、ジョブズの考えるビジネスとは違うだろう。英語圏が先行され、日本などは何年も後回しにされる可能性が高い。面倒な話だ。

2009/09/29

衰退に向かう日本に何か対策はあるのか

日本がゆっくりと衰退に向かっているのは自明だが、その理由については考える余地がある。以下は、サーチナによる。

 英国の放送局「BBC」のウェブサイトでは、記者Robin Lustigが日本の少子高齢化問題について取り上げている。「日本は65歳以上の人口の割合が世界で最も大きく、また15歳以上の割合は最も少ない。このままのスピードで行くと、今世紀末には日本の人口は現在の半分になってしまう」と説明し、「日本は文字通りゆっくりと衰退に向かっている」と記している。

  筆者は理由の一つとして「日本の男性は30歳の時点で、半数以上の割合の人が未婚との調査結果がある。マンガやゲームなどに夢中となり、現実社会と向き合おうとしない男性が増え、女性が結婚したいとの希望を抱かなくなってきたことに一因があるのではないか」との考えを示している。


以下は、単なる思いつき。

長い間に渡って異分子の侵入や破壊的な出来事がなく、文化や社会制度が発達しすぎたのがその理由ではないかと思う。社会を維持するためのルールが余りにも細かくなりすぎたため、それを修得するのに多大なエネルギーが必要になり、子孫を残したり、新しいものを作り出したりすることができなくなった。

引きこもりやニートの大量出現は、日本社会という巨大なルールの集合体に恐れをなして、自分の無力感を強く感じてしまう人が増えてきたためだと考えられる。日本人は、たくさんの古い慣習を捨ててきたが、それとともにルールは透明化し、自分で「空気を読む」のに労力を割かねば、すぐに「KY」と言われてしまう(DQNが子供をたくさん作りがちなのは、彼らにとっては透明化したルールが少ないから。透明化したルールを読めないから、楽しく過ごせる。皮肉なものだ)。慣習というのは、それに従っていれば、自分で判断する必要がないので、実は非常に楽なものである。代わりに我々が従わねばならないルールは複雑で、しかも失敗に対する許容量が他の社会よりも少ない。たとえば平均台の上を全力疾走できなければ、容易に社会からは脱落してしまうかのように思える。

おそらく、「マンガやゲームといった文化が特に若い男性を現実から引き離している」という指摘は、原因と結果を取り違えたものだろう。現実が余りにも強固であるがゆえに、マンガやゲームに逃れざるを得ないのではないか。

何か方法があるとしたら、社会のルールを単純化し、価値観を多様化するしかあるまい。高度な技術を持たない人、レールから外れた人の存在を容認する。

何よりも、「長生きこそ素晴らしい」という価値観を捨てる。日本はあまりにも老人の割合が多すぎる。この状況では、70歳になっても働かなければ食べていけない社会になってしまうだろう。生物として余りにもそれは不自然だし、社会にとっても年寄りが多いのは良くない。平均寿命が男女ともマイナス15歳くらいになれば、ちょうどいいのではないか。そうすれば、介護や医療に向かう費用が減り、若者が消費するお金が増える。老人医療にかかるお金が減れば、その分だけ減税するなり、若者への投資をするなりできるだろう。

しかし、考えれば考えるほど、そういう方向には行かないだろうなあと思えて仕方ない。きっと、日本は老人に最適化された社会となっていくだろう。そして、数少ない若者が働いて納めた税金で、外国人労働者が老人の介護を請け負うようになるだろう。これを衰退と呼ぶならば、衰退は避けようがあるまい。ローマは滅びつつある。否定しても始まらない。