Monday, April 06, 2020

Kindleを本の墓場にしないための方法



背表紙の見える本棚は偉大である。書名や著者名を見る者にリマインドしてくれる。ただ、物理的な制約は大きな問題である。本は重くかさばるので、たくさん買う人間にとっては、置き場所は貯金の金額より重大だ。

そのためもあって、電子書籍で済ませる人が増えてきつつあるが、実は見逃せない問題がある。Kindleで電子書籍を買っていると、どの本を買ったのか、全くわからなくなってしまうのだ。紙の本のように物理的なスペースを占めないので、本棚の前に立ってその本の存在を思い出す、というようなきっかけがないのである。

連載中のコミックだと、最新刊を読んでから続刊が出るまで数ヶ月、下手をすると1年以上経ってしまうことがあるが、その間にその本のことを忘れてしまうことがある。Amazonにアクセスすれば、新刊が出た時にリコメンドされることはあるが、完全ではない。著者のページをフォローしておけば、気づく確率は上がるが、これも必ず気づくとは限らない。多くの著者をフォローすれば、どうしても漏れが出てくる。

専用端末のKindleは画面が小さく、動作も遅いので、購入済みのKindle本を一覧するのには向かない。アカウントページから「コンテンツと端末の管理」→「コンテンツ」画面で確認するのがいいが、書名が文字で書いてあるだけなので、いまひとつだ。

で、気づいたのがKindle Cloud Reader。ブラウザで購入済みの本の表紙を一覧表示できる。これは大変便利だ。「黒沢」や「インベスターZ」など、ある程度買い揃えていたことを完全に忘れていた本のことをこの画面で思い出せた。

ただ、もう読むことのない本をこの画面で非表示にすることはできないし、この画面からKindle Unlimitedの本の利用を終了するなどの操作も不可能だ。コレクションもこの画面には反映されない。あまりメンテナンスされていないのかもしれない。そこは大変残念だが、一覧表示のスクロールは非常に高速なので、それなりに使える。

これを見て存在を思い出した本は、「これから読む本」などというコレクションを作成して登録し、Kindleで引っ張り出せばいいだろう。

ちなみに、Cloud Readerのヘルプには、コミックしか読めないと書いてあるが、これは間違いだ。

Kindle Cloud Readerについて

Kindle Cloud Readerを使用すると、ウェブブラウザでKindle本を読むことができます。Kindle端末やKindle無料アプリをお持ちでない場合は、Kindle Cloud Readerをご利用ください。 ...
注: Kindle Cloud Readerでは、マンガのみを読むことができます。その他のKindle本を読むには、Kindle無料アプリをダウンロードするか、Kindle端末をご利用ください。




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