「コミュニケーションが個人のメールボックスから、チャネルに移行すると、透明性が格段に増す。ここで言う『透明性』とは、スラックのユーザーがチームのほかのメンバー、あるいは、組織のほかの部署の人たちがどんな仕事をしているのか、という見通しがよくなるということだ。社員だれもが必要な情報を得ることができれば、生産性がアップするだけでなく、職場の雰囲気もよくなる」
https://toyokeizai.net/articles/-/238723
メールと電話によるコミュニケーションから、Slackなどビジネスチャットを使ったコミュニケーションへの移行に必要なのは、まず(部門や会社の)トップの決断である。こういうのはボトムアップでは、なかなか難しい。特に、トップがこの手のツールに拒否感を持っていると絶望的だ。勝手に使うのを許してくれるような企業風土であればいいが、そうでない会社も多いだろう。
個人レベルで言えば、メールの流儀を捨てられるかどうかが、もうひとつの鍵になる。「お世話になっております。」「よろしくお願いします。」を排除してもビジネスのコミュニケーションは成立するのである、と考えられるかどうか。さらに重要なのは、関係者全員とすべての情報を共有することに抵抗がないか、だろう。CCに関係者全員のアドレスを入れたり、特定のメンバーを外したり、メールでは細かい情報取得に関する制限をかけられるが、Slackなどビジネスチャットには馴染まない。関係者全員が同じチャンネルに属し、自分に関係のある情報については遅滞なく反応するのが流儀である。特定のメンバーのみその都度外したり、わざわざダイレクトメッセージを使ったりするのは、まったく馴染まない。
ワシの現在の使い方はというと、特定の案件に参加する外注全員と社内編集スタッフ、特定の案件に関する社内制作および編集スタッフ、案件にかかわらず特定の外注スタッフと社内編集スタッフ、という3種類のチャンネルを使い分けている。必要に応じて、これに2,3種類のチャンネルが加わり、さらにダイレクトメッセージも時々使用する。どこに何を書けばいいのか、についてのコンセンサスは必要だが、それさえできてしまえば、メールよりもずっと楽に回っていく。
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