月曜日, 4月 26, 2021

カラー電子ペーパー搭載タブレット「BOOX Nova3 Color」評価のウソ・ホント


 Onyx Internationalの「BOOX Nova3 Color」について、手にする機会があったので、ちょっとメモしておきたい。すでに何度か書いているように、ワシのデジタルノート歴はシャープの「WG-N20」に始まり、「WG-S30」と「WG-S50」、そしてソニーの「DPT-RP1」(A4サイズ)、富士通の「QUADERNO FMV-DPP04」(A5サイズ)。これに、キングジムの「カクミル」、「マメモ TM1」、「マメモ TM2」も所有している。ちなみに、iPad Proの12.9インチ+Apple Pencilも頻繁に利用する機会がある。

まず、カラーであることについては、あまり期待しすぎないほうが良かろう山口真弘氏のレビューにもあるように、昔のノートパソコンに搭載されていたSTN液晶に雰囲気がよく似ている。つまり、カラーであることはわかるし、例えば赤い部分が赤っぽいこともわかるのだが、もとの色とはかなり異なる。そのため、カラーの電子書籍を読むと、若干失望するかもしれない。

また、画面に目を近づけると、明らかに粒状感がある。モノクロのNova3にはないので、カラー表示のためのパネルの問題だろう。さらに、電子ペーパーの前面にフロントライトが取り付けられている関係で暗い場所でも使えるのだが、その色が青っぽい。モノクロのNova3では色合いが調整できたのだが、Nova3 Colorにはちょっと探した限りでは設定箇所がなかった。ブルーライトが気になる人はちょっと残念に思うかもしれない。


色表示での問題はもう一つある。初期搭載されているメモアプリでは、パレットから色を選択して線などを引けるのだが、色の選択が自由にできない。まあ、あまり自由に選択できても画面上で判別できずに、結局意味がなくなるからパレットの中で選んでくれ、ということかもしれないが…。ちなみに、Adobe Frescoを使うと、パレットにない色も選択することは可能だが、どの色で書いているのかが判別できないこともある

付属のスタイラスペンはプラスチック製で軽いが、ちゃちな印象を受けた。ワコムのEMR方式を採用しているようなので、Galaxy NoteのSペンや他のワコム製品で代用できそうだ。

気になるのは、画面上でペン先が滑ること。これが我慢できるならいいのだが、鉛筆や万年筆と紙の摩擦を心地よいと感じる人だと、気になるかもしれない。ワシのようにiPadにペーパーライクなフィルムを貼ってもなお我慢できないと思う人間には、メインのメモ端末として使うのは難しい。いいフィルムがあれば別なのだが…。


このように、いろいろ問題はあるのだが、カラー電子ペーパーでのメモ書きには捨てきれない魅力がある。モノクロのメモ端末では色を使っても見た目はまったく反映されない。たとえば、富士通やソニーの電子ペーパー搭載メモ端末では、赤/青または赤/黒の組み合わせが選べる。しかし、ファイルそのものには色が反映されるものの、見た目には濃い黒とやや薄い黒としか映らないので、使い所が難しかった。PDF校正をする際に、赤/青の組み合わせを選んでおき、赤で修正を書き込んでいき、修正が多すぎてうるさくなったところで青を選択する…くらいの使い分けしかできなかった。

しかし、カラー電子ペーパーなら、いつもは黒でメモを書き込んでおき、要点だけ赤で書いたり、あるいはマーカーで上から赤線を引いたりできる。特に、初期搭載のメモアプリはレイヤーを分けられるので、あとで修正するのも簡単だ。個人的には、7.8型では校正に使えないので、購入したいとは思えないのだが、外出先でのメモ書きの機会がもっと多ければ、検討したかもしれない。

なお、ソニーは次の電子ペーパー端末を開発中のようだ。ワコム製のスタイラス(おそらくEMR方式)が使えるらしいので、ほかのソースによれば直線を引いたときにガタガタするジッターが解決されているのではないかとのこと。DPT-RP1で一番気に入らないのは、直線を引いても線がガタガタすることだったので、これがなくなるなら買い替えたい。

たぶん、10万円コースだと思うけど。

First look at the new Linfiny 13.3 and 10.3 Version 2

Linfiny is a partnership between E INK and Sony, Linfiny has developed two new Digital Paper models, a 10.3 and 13.3 inch models. They are using a new E INK Carta 1250 technology and a new WACOM screen. The specs have been increased from the previous generation.



日曜日, 4月 25, 2021

【追記あり】au PAYからの不審なメールに注意

利用していないau PAYのアカウントに請求があった。最初は数日前で4000円代、今度は昨日で3000円代だ。まったく利用していないので、おそらく詐欺だろう。問い合わせて、結果をここに追記する。

(追記)
auに問い合わせたところ、番号変更かロックをかけるかを選択しろとのことなので、番号変更で対応してもらうことにした。 


木曜日, 1月 07, 2021

iPhoneの設定アプリで左上のメニューを長押しすると何が起こる?


以前からできたのかもしれないが、ワシが知ったのがごく最近なので、メモ代わりにポストしておく。設定アプリで深いところまで潜ったとき、数階層分、上がってくるのに左上の矢印を連打するのが普通だろう。しかし、その矢印をロングタッチすると、その階層がパッと表示される

▼例えば、キーボードの選択設定は、設定アプリを表示して[一般]→[キーボード]→[キーボード]とたどることになる。ここから、設定アプリの最上層や[一般]に戻りたいとき、左上を連打するのではなく、左上の矢印(ここでは[キーボード])をロングタッチする。


▼すると、以下のように表示されるので、好きなメニューをタップする。ロングタッチした後は、指を離してもメニューが表示されたままなので、指先が邪魔で見辛い場合は、指を離してから確認するといいだろう。


ブラウザでは、かなり前からできたのだが、設定アプリでもできるのが新しい発見だった。


月曜日, 1月 04, 2021

五十肩でキーボードを使いたくないときにiPhoneでMacに入力する方法


五十肩で数ヶ月前から、特定の角度に右腕を上げると痛くてたまらない。全く上がらないわけではないのだが、斜め上がきつい。また、タイピングしていると右肩がとてもだるくなってくる。これでは、仕事にならない。

特殊なストレッチをすると、ちょっとだけ楽になるので、それはそれで続けていくとして、タイピングの辛さを緩和するのにスマホを使ってはどうかと思いついた。結果から言って、完全に問題を解決できたとは言えないのだが、ちょっとやってことをメモしておきたい。

スマホのフリック入力というのは、意外とスピードが出る入力方法である。音声入力ほど身体的な負荷がかからないわけではないが、片手でもできるし、動かすところが指先だけなので、肩が痛い人には悪くない。ただし、やりすぎると、必ず親指の腱鞘炎を引き起こすので、そこは要注意だが。

環境は、Mac+iPhone(またはiPad)。他の組み合わせは、別のやり方を採用する必要がある。使用するソフトは、Macが「BetterTouchTools」。有名なユーティリティだ。有償ながら、多くの利用者を抱える。iPhone側は「BTT Remote」。BetterTouchToolsを購入していれば、BTT Remoteは無料で使える。もしBetterTouchToolsを未購入なら、BTT Remoteからライセンスを購入する必要がある(アプリ内購入)。

両方のアプリを準備して、MacとiPhoneを同じネットワークに接続すると、簡単に繋がる。接続の手順は今回は省略し、実際に入力しているところをキャプチャしてYouTubeにアップしてみた。まずはMac側の表示。


入力と入力の間にかなりの時間があるように見えるが、実はその間にiPhoneで入力作業を行っている。今度は、iPhone側の表示。

上下に並べて動画を作ろうと思ったのだが、今一つうまく行かないので(Premiereとか使ったことないし)、とりあえず別々の動画にしてみた。

実際に使ってみた感触としては、文字入力だけなら比較的快適。マウスポインターもiPhoneから自由に移動できるし、キーボードショートカット(Command+Tabなど)も送信可能。ただし、標準以外のキーボードアプリはセキュリティの関係か、選択できないのがちょっとマイナス。

思い立って、動画を撮影した後、YouTubeを検索してみたら紹介動画がいくつも上がっていた。orz ただ、そんなに多くはないか。

水曜日, 12月 30, 2020

【追記あり】Echo Show 10の発売日は2021年3月17日?


9月の発表時には「年内発売」とアナウンスされたものの、その後は全く音沙汰のないEcho Show 10だが、どうやら2021年の3月中旬に発売されるようだ。



Amazon.comで米国内の住所を設定して検索したところ、ナイトビジョンとのセットが3月17日出荷という表示が出てきた。ナイトビジョンの方はすでに発売されている商品なので、Echo Show 10が3月17日まで発売されないのだと考える方が普通であろう。この説を補強することになるかどうかはわからないが、Redditでも同じ日付が上がっている。

Amazon echo show 10 release date

Hey guys, anyone know or have an idea when the echo show 10 will be released? I am hoping it'll roll out during the holidays, looking forward to purchasing it for a gift for an elderly relative. Thanks

追記

2月4日現在、Amazon.comは2月25日発売と表示している。Amazon.co.jpではまだ「近日発売予定」のままだ。調べてみたところ、Amazon.co.uk(英国)も2月25日発売としているが、ドイツ、フランス、カナダ、オーストラリアでは日本同様、発売日の表示はない。なお、郵便番号をそれぞれの国内のものに設定したので、日本からアクセスしているため、表示されていないということではないはず。

ワシが調べたのと、ほぼ同様のことを書いている海外のブログも見つけたので、引用しておく。

The Amazon Echo Show 10 will go on sale on February 25 in the US and the UK and is available to pre-order now. However, the smart display doesn't have an on-sale date in Australia yet, and there's no option to preorder it either.  

Amazon Echo Show 10 price, release date, and features

The Amazon event 2020 may seem like a long time ago, but the good news is, the brand-new Echo Show 10 which was unveiled at the event, has finally been given an on-sale date. The third generation of Amazon's flagship smart display brings new features like "intelligent movement" and the ability to stream your favorite Netflix shows.



月曜日, 12月 28, 2020

Apple OneでiCloudドライブに2TBを割り当てると、全部でいくらかかるのか?


Apple Oneが日本でスタートしてから、もう2ヶ月近くが経過した。iPhoneを使っていて、Apple Musicを契約している大半の人には、何も考えずに登録すれば良いサービスなのだが、MacでiCloudの大容量プランに契約している人は、ちょっと迷う。なぜなら、Apple Oneの月額1100円コースは、iCloudドライブが50GBしか付いてこない。iPhoneのバックアップにも不自由しそうなプランだが、Macの「書類」や「デスクトップ」などをバックアップしていたら、とても足りない。

iCloudドライブには200GBと2TBという追加容量のプランが用意されているが、先日までApple Oneとの組み合わせがどうなるかよくわかっていなかった。そもそも、iCloudの追加容量を契約している人には、Apple Oneを契約オプションが表示されなかったのだが、確認してみたところ、表示されるようになった。


で、早速契約を更新してみたところ、ストレージプランは「2.05TB」になっており、「現在のプラン」は「2TB」だった。


これはどういうことかと言うと、iCloudドライブの200GBと2TBはApple Oneとは関係なく、契約が続行される。容量が200GBまたは2TB分多くなるだけだ

となると、Apple MusicとiCloudドライブ2TBを契約しているワシは、毎月、

980円+1300円=2280円

支払っているところ、来月から

1100円+1300円=2400円

支払うことになり、Apple TV+とApple Arcadeが使えるようになるわけだ。120円分でApple TV+とApple Arcadeが使えると考えると安いが、不要なものをセットにされたと考えると、あまり嬉しくない。

定額音楽配信サービスでApple以外と契約している人は、iPhoneを持っていてもApple Oneを契約しようとは思わないだろう。まあ、iPhoneで音楽を聴くのにYouTube MusicとかAmazon Music Unlimitedを契約するというのも、かなりの天邪鬼だとは思うが。

iCloudドライブの容量追加については、以下を参照のこと。

iCloud ストレージプランをアップグレードする

誰でも自動的に 5 GB 分の iCloud ストレージを写真、ビデオ、ファイルなどの保管用として無料でご利用いただけます。iCloud ストレージが足りなくなった場合は、自分のデバイスからプランをアップグレードできます。 合計 50 GB、200 GB、または 2 TB からプランを選べます。


月曜日, 12月 21, 2020

MacでPDFから必要な場所だけ切り取り、さらに余白を作って書き込みやすくする方法


PDFの取り扱いは、Macだと「プレビュー」でかなりのことができるので、非常に簡単だ。今回は、PDFから必要な場所だけ切り取って、さらに余白を追加する方法をまとめておきたい。Adobe Acrobatは使わないので、Adobe Creative CloudやAcrobat Pro DCを契約していない場合でも無料でできる。

まずは、必要な部分だけをトリミングする。そして、そのページだけ適当な倍率でA4(または別のサイズの用紙)に印刷する……と見せかけて、PDFに吐き出す。

▲ここでは、中央のグラフだけを抜き出したPDFを作りたいとしよう。

▲まず[マークアップツールバーを表示]をクリックし、[長方形で選択]をクリック。そして、必要な部分を囲む

▲このようなアラートが表示されるので、そのまま[OK]をクリック。ちなみに、PDFのトリミングは画像のトリミングと異なり、見かけ上、削除された部分がデータ上も削除されるとは限らず、単純に隠されている=表示されないだけのこともある。見られたくない場所は、トリミングではなく墨塗り機能を使うか、トリミング後に画像に変換してから再度PDFに変換するなど、工夫が必要だ。


▲Command+Pを押すか、ファイル/プリントを選択。すると、このような画面になるので、[ページ]で[サイドバーで選択中のページ]を選択。次に、[サイズ調整]を選択して大きさを調整する。最後に、左下の[PDF]リストボックスから[PDFとして保存]を選択する。

▲必要なグラフの周囲に、空白が十分に取れた。

PDFの扱いについては、Windows 10よりもmacOSの方がずっと楽だ。Macユーザーはぜひ使いこなしたい。

追記 少しだけ余白を足したいなら

周囲全体に若干の余白を足したいだけなら、Acrobatで印刷サイズを少し大きくするという手がある。ただし、上の例のように小さくトリミングした何かをA4用紙の中央に配置する、と言った目的には向かないようだ。

Acrobat でPDFに余白を足したい

Acrobat では PDF を任意のサイズに切りとる「トリミング」の機能は存在し こちらの記事 でも紹介しておりますが、既存の PDF に任意のサイズの余白を足すには少し工夫が必要です。 その方法をご紹介します。 今回は足された余白部分が可視化しやすいように黒色の PDF ファイルを使用します。



ここはメモ帳に変更されます